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金融市場異論百出

アイルランド危機を学習
スペインの焦りと戸惑い

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2010年12月6日
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 欧州の国債市場が混迷を深めるなか、11月後半の週末にロンドンからアイルランドとスペインへそれぞれ1泊2日で行ってみた。

 ダブリンに行ったのは、EUやIMFの幹部が来て、アイルランドの救済策を協議しているときだった。が、中心部はクリスマスセールを楽しむ買い物客でにぎわい、報道から伝わるイメージと異なっていた。ダブリン出身のロックバンドU2のボノとエッジがオーナーになっているホテルがあるが、満室で予約は取れなかった。

 ダブリンはパブが多いことでも知られている。夜7時頃はどこも満員で空席を探すのが大変だった。ラグビーのアイルランド対ニュージーランド戦がテレビ中継されていて、アイルランドが前半に逆転したときは地元客は大絶叫していた(結局負けてしまったが)。

 現地で合流した知人の留学生(韓国人)も、「危機はどこにあるのか?」と不思議がっていた。とはいえ、パブでエンジョイしているダブリンの人びとも心の中では、雇用、賃金、将来の年金への不安を抱いているだろう。街中で募金活動をしていた人に聞くと、ホームレスの増加が深刻な問題になっているという。U2の専用スタジオを最上階に設置する高層複合ビル“U2タワー”は2011年完成予定だったが、建築は大幅に遅れている。港近くの現地に行ったところ、クレーンはあったが、それらしい高層ビルは見えなかった。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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