New Value [4]
欧州の環境規制に対応する
土に返るプラスチック

 欧州では、スーパーのレジ袋などに使われる石油系プラスチック製品の環境規制が進んでいる。

 一般的に石油系プラスチックは分解されにくく投棄されると生態系に悪影響が及ぶため、欧州では、コンポスト性(生分解性)のない使い捨ての袋などは使用禁止の方向に進んでいる。

 北村化学産業では、欧州でのさらなる規制強化、ならびに将来的には日本を含め世界的に同様の規制が敷かれるという予測の下、コンポスト性の高い素材である「ポリ乳酸」に着目。その硬くてもろいという欠点を克服し、ポリエチレンフィルム並みに透明で柔軟な製品の開発に成功した(上の事例4参照)。

 同社事業開発室の竹森彰彦室長は、「日本やアジアではまだ規制は進んでいませんが、厳格な環境規制に対応する製品開発を手掛けることは、意義ある試みと考えています」と語る。今年10月には、ドイツで開催された展示会にも出展。世界的に拡大が予想される環境対応プラスチック市場開拓の足掛かりとなった。

 このように、全方位で市場ニーズを探し、新しい価値を創る北村化学産業。新業態への進化は確実に進んでいる。