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トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事
【第15回】 2016年10月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
須賀正則

褒め方を知らないリーダーのための褒め方講座~人を育てる4つのコツ

皆さんの周りのリーダーやかつての上司を思い浮かべてみてください。圧倒的に叱るリーダーのほうが多いのではないでしょうか。褒めて伸ばすほうが圧倒的にいいとわかっていても、褒めたくても褒め方を知らないリーダーが多いだけです。新刊『トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事』から、4つの褒め方を紹介します。

叱るよりも褒める

リーダーの人材育成方法には2つのタイプがあります

褒めて伸ばすタイプと、叱り倒して(または欠点を指摘して)厳しく育てるタイプです。

 皆さんの周りのリーダーを思い浮かべてみてください。圧倒的に後者が多いのではないでしょうか。私自身、過去にいろいろなリーダーの下で仕事をしてきましたが、褒めて伸ばすタイプは1割くらいしかいなかった気がします。なぜか褒めたくても褒め方を知らなかったり、シャイな性格で褒められなかったりする人が多いのです。

 もちろん、どちらをおすすめするかといえば、前者の褒めて伸ばす方法です。

 誰だって叱られれば嫌な気持ちになりますよね。そこで「なにくそ!」と発憤してくれればいいのですが、やる気を失ってしまう人もいます。

 一方、褒められれば誰でも嬉しい気持ちになり、上司に理解されていると実感できるので、モチベーションが上がります。また、褒められることを通じて、「こういう行動をするといい結果につながるんだな」と気づきを得られます。

 叱るよりも褒めるほうが効果が表れやすいのです。人材は褒めて育てるのが基本と考えてください。

褒め方にはコツがある

 では褒める際にどのような点に注意するか、私のやり方を紹介します。

1.褒めるタイミングを見極める

 多くのリーダーは褒める回数が少なすぎるので、積極的に褒めていったほうがいいことは確かです。

 でも、いつでもどんなことでも褒めまくっていたら、褒められたときのありがたみが薄れてしまいますから、ある程度はタイミングを見極める必要があります。

 たとえば、良い実績をあげたとき、何かを成功させたとき。これは間違いなく褒めるタイミングです。最上級のリアクションで大げさに褒めてあげましょう。

 それ以外では、スランプに陥っているときや、うまくいかずに落ち込んでいるときに、励ますと同時に褒めましょう。「確かに今回は失敗したけど、すごい行動力だったよ」と言われれば、落ち込んだ気分も少し上向くはずです。

 大事な商談やプレゼンの前で緊張しているときなども、「君の提案内容はとてもいいんだから、絶対大丈夫!」と緊張をほぐしてあげましょう。

2.相手の心に響く褒め方を考える

 当たり前のことを当たり前に褒められたのでは、本人もあまり嬉しくありません。美人に対して、「いつもきれいだね」と言っても、何とも思われないばかりか、セクハラ問題に発展しかねません。

 そんなことよりも「いつも仕事が速くて助かるよ」「電話応対の声が優しいね」「最近、頑張ってるね。期待しているよ」など、日常の何気ない場面で、さりげなく相手の長所を褒めるようにします。

3.褒め言葉は短く、簡単明瞭に

 ダラダラと長ったらしく褒めるのは逆効果。「こんなにべた褒めするなんてちょっとおかしい。おだてといて、嫌な仕事でも押しつけるんじゃないか……」と勘ぐられてしまいます。ひと言でサッと褒めるべきです。

4.プロセスを褒める

 会社にとって大事なのはあくまでも実績。しかし、プロセスなくして実績はありません。部下を褒めるときは、プロセスを褒めてあげるようにしましょう。

 接客応対がバツグンのスタッフに、「君の笑顔をお客様が喜んでいたよ」

 お礼状や案内状の書き方については、「Aさんへの誘致のご案内状は、じつによく書けていたね」

 効率よく仕事したスタッフへ、「今月の君は時間を味方につけたね」

 より多く電話したスタッフへ、「今月の君はよく電話していたね」

 常に整理整頓しているスタッフへ、「君の机の上はいつもきれいで気持ちいいね」

 自分でもいろいろとバリエーションを考えて褒めてみてください。

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須賀正則(すが・まさのり)

1958年生まれ。東京都出身。77年、トヨタ自動車直営販売店のトヨタ東京カローラ株式会社に入社。たちまち、新人賞を獲得。やるからには常にトップを目指すという信念から、トヨタ自動車年間優秀セールスマン賞を3年連続受賞。営業マンの憧れである累計販売台数1000台のトヨタ自動車特別表彰を受賞し、金バッチセールスマンとなる。その後、年間優秀マネージャー賞3回受賞、年間優秀店長賞6回受賞など、多大な成績を残す。
98年、39歳にして新車店長に抜擢。その後、武蔵野東八店店長を任される。200メートル圏内に7店舗がひしめきあうエリアを任されるなか、トヨタ販売店史上いまだ破られたことのない、オープン初月から48か月連続で新車販売目標を達成する。雑誌「プレジデント」ほか、さまざまな媒体のトヨタ特集などでトヨタの現場リーダーとして紹介される。
そして、営業部長、本部部長を歴任し、後進店長、管理職の指導、育成に携わる。
2015年、大手損害保険会社に転籍。


トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事

本連載のリーダーシップとは、「偉大な人物の提唱する高度なリーダー論」ではなく、「現場の叩き上げの人間が実践で身につけてきた泥臭いリーダーシップ」です。
トヨタ史上いまだ破られたことのない、オープン初月から48か月連続で販売目標を達成できたのは、寄せ集められたメンバーを中心としたチームを最強の組織に育て上げたから。そんな「メンバー育成術」を、新刊『トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事』より、一部抜粋して紹介します。

「トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事」

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