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老若男女が集まる「新しい図書館」の秘密

週刊ダイヤモンド2015年10月17日号特集「『読書』を極める!」より

週刊ダイヤモンド編集部
2016年10月27日
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公共図書館といえば、ひたすら静かに本を読むか、あるいは学生が勉強に使う場所。そんな常識はもう古い。さまざまな目的で訪れる老若男女の、それぞれのニーズに応える場に変貌している。(週刊ダイヤモンド2015年10月17日号特集「『読書』を極める!」より。データは雑誌発売当時のものです)

【武蔵野プレイス】東京都武蔵野市境南町2丁目3-18
人を包み込むシェル
一日中過ごせる市民の憩いの場

 JR中央線武蔵境駅南口を出てすぐ。緑豊かな公園の奥に、壁に並んだ長円形の大きな窓が特徴的な、図書館とは思えない真っ白なデザイン建築がある。

武蔵境駅から公園を通って武蔵野プレイスへ。公園で昼食を取る人も。以前は農水省の食糧倉庫跡地だった。Photo by Ryuichi Mine

 エントランスから1階のホールに入ると、パンケーキを焼く甘い匂いと、コーヒーの香り。広いホールの中央の片側に本の貸し出し・返却コーナーがあり、もう片側にカフェがある。コーヒーを飲みながら本を読む人もいれば、パソコンを持ち込み、仕事の打ち合わせをしている組もいる。

 メニューを見れば、ランチには週替わりのパスタやベジタブルプレート、肉料理など充実。ランチ目的で来る客も多いとか。ディナータイムにはお酒も提供されるというから驚く。隣のマガジンルームとは大きな長円の開口部でつながっていて、多数の人が椅子に座って新聞や雑誌を読んでいる。

開館前の1階ホールのカフェ(中央)とマガジンルーム(左)。壁や扉がなく、開放感と安心感がある。Photo by R.M.

 「図書館というのは、音を立ててはいけなくて、飲食禁止で、静粛な場所というイメージがあるでしょう。だから不思議ですよね。ここはカフェのBGMが流れていて、いろんな匂いがするし、食器のカチャカチャという音、『いらっしゃいませ』という声も聞こえる。開館当初は多少クレームもあったそうですが、今はまったくありません。堅苦しくなくて、居心地が良いのでしょう」と武蔵野プレイスの加藤伸也館長は言う。

 武蔵野プレイスの正式名称は、「武蔵野市立ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス」。武蔵野市より全額出資を受けた公益財団法人武蔵野生涯学習振興事業団が指定管理者となって2011年7月にオープンした。初年度に年間80万人の来館者を目標に掲げたが、なんと9カ月足らずで100万人を達成。その後も来館者は増え続け、4年目となる14年度は約164万4203人が来館した。

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