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トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事
【第17回】 2016年11月2日
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須賀正則

右腕的存在が生まれると、なぜチームは崩壊に向かうのか?

リーダーにとって、結果を常に出してくれる部下は必要です。ただし、それが偏りすぎると、知らず知らずのうちに、不公平が生まれます。不公平な状況をつくらないのもまた、リーダーの務めです。新刊『トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事』から、全員に活躍してもらうチーム作りを紹介します。

チームがうまく回るには

 目標を連続で達成するためには、チームワークが欠かせません。

チームワークを維持するためにリーダーが忘れてはいけないのは、公平を維持すること。つまり不公平な状態をつくらないことです。

 人間ですから、どうしても好き嫌いがあります。あるのは仕方がないとしても、それを表に出してしまってはいけません。

 一番やってはいけないのは、女性が多い職場である特定の女性社員だけを優遇すること。これはもう一発で女性陣からの印象が悪くなり、チームワークが乱れる原因になります。

 女性が原因で足をすくわれるリーダーはよくいます。不倫などではありません。不公平に接して、女性に嫌われてしまったがために、チームの和が乱れるのです。

 反対に女性を味方につければ、チームがうまく回るということはよくあります。私が48ヵ月連続で販売目標を達成したときも、非常に優秀なベテランの女性事務スタッフがいて、彼女に何度も助けられました。

不公平な状況をつくらないために

 スタッフたちに不公平感を抱かせないためにリーダーが心がけるべきことは、「あいさつ」です。

 朝出勤時の「おはよう」

 成果をあげてもらったり、助けてもらったら、「ありがとう」

 退社時の「お疲れさま」

 これをきっちりと、誰に対しても同じように行うことです。ある人に対しては「おはよう!」と元気よく声をかけているのに、別の人にはいい加減に声をかけていたら、すぐに不公平に思われてしまいます。

もう一つ心がけたいのは、「右腕」をつくらないこと

 ビジネス書には、よく「リーダーは自分の右腕をつくれ」と書いてあります。

 部下のなかでも一番仕事のできる人を「右腕」として、鍛えたり責任を与えたりして、リーダーをフォローしてもらう。優れた右腕をつくることが、チームをまとめるためには大切、という意見です。

 これには私は反対です。

 なぜなら右腕をつくってしまうと、他の人が「あの人だけえこひいきされている」と感じてしまうからです。1人の優秀な右腕をつくる代わりに、やる気のない9人をつくってしまう可能性があります。

 また、右腕に依存したチームになってしまうことも問題です。もし、その右腕が突然退職したり、不調に陥ったりしたら、チームは大混乱を招いてしまうでしょう。

目標達成を連続で成し遂げるには、限られた人の力だけでは無理。チーム全員に活躍してもらう必要があります。

 そのためには、普段から全員を平等に扱うことが大切になるのです。

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須賀正則(すが・まさのり)

1958年生まれ。東京都出身。77年、トヨタ自動車直営販売店のトヨタ東京カローラ株式会社に入社。たちまち、新人賞を獲得。やるからには常にトップを目指すという信念から、トヨタ自動車年間優秀セールスマン賞を3年連続受賞。営業マンの憧れである累計販売台数1000台のトヨタ自動車特別表彰を受賞し、金バッチセールスマンとなる。その後、年間優秀マネージャー賞3回受賞、年間優秀店長賞6回受賞など、多大な成績を残す。
98年、39歳にして新車店長に抜擢。その後、武蔵野東八店店長を任される。200メートル圏内に7店舗がひしめきあうエリアを任されるなか、トヨタ販売店史上いまだ破られたことのない、オープン初月から48か月連続で新車販売目標を達成する。雑誌「プレジデント」ほか、さまざまな媒体のトヨタ特集などでトヨタの現場リーダーとして紹介される。
そして、営業部長、本部部長を歴任し、後進店長、管理職の指導、育成に携わる。
2015年、大手損害保険会社に転籍。


トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事

本連載のリーダーシップとは、「偉大な人物の提唱する高度なリーダー論」ではなく、「現場の叩き上げの人間が実践で身につけてきた泥臭いリーダーシップ」です。
トヨタ史上いまだ破られたことのない、オープン初月から48か月連続で販売目標を達成できたのは、寄せ集められたメンバーを中心としたチームを最強の組織に育て上げたから。そんな「メンバー育成術」を、新刊『トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事』より、一部抜粋して紹介します。

「トヨタの伝説のディーラーが教える絶対に目標達成するリーダーの仕事」

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