2010年11月1日(現地時間)、三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。これによって、三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3大メガバンクが、ニューヨークにすべて上場することになった。

 上場に際して、三井住友FGが米SEC(証券取引委員会)に提出した登録届出書に付された財務諸表は、米国基準ではなくIFRS(国際財務報告書基準)をベースにして作成されている。同FGは国際的な会計基準統一の流れを踏まえて、IFRSを採用した。

資本、当期純利益とも
IFRSが日本基準を上回る

 では、日本基準とIFRSの違いはどうなったのだろうか。表は三井住友FGが、IFRSと日本基準で、資本(純資産)と当期純利益の違いが、どのような要因で生じたかを公表したものである。表のマイナス(△)は、IFRSの方が日本基準より大きいことを示している。

ニューヨーク上場にIFRSを採用した三井住友FG<br />資本、純利益ともに日本基準を上回った理由