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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

なぜ日本人は英語を習得できないのか?やり抜く力「グリット」の正体

アンジェラ・ダックワース・ペンシルベニア大学心理学部教授に聞く

週刊ダイヤモンド編集部
2016年11月14日
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成功者の共通点は「才能」でも「IQ」でもなく「グリット」(やり抜く力)である――そう提唱し、世界的ベストセラーになった「GRIT」(邦訳『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』)の著者、アンジェラ・ダックワースペンシルベニア大学教授に、「グリット」の本質について聞いた。(聞き手/ジャーナリスト 大野和基)

Angela Duckworth/米ハーバード大学(神経生物学専攻)卒業後、米マッキンゼーの経営コンサルタント職を経て、中学校教員に。その後、英オックスフォード大学で修士号(神経科学)、米ペンシルベニア大学大学院で博士号(心理学)を取得し、心理学者となる。

──本のタイトルにもなっている「やり抜く力(GRIT:グリット)」とは、明確に定義すると、どういうものでしょうか。

 長期的な目標のための「情熱」(passion)と「粘り強さ」(perseverance)という二つの要素を掛け合わせたもののことです。

 「粘り強さ」については、日本の「七転び八起き」ということわざが大好きで、本の中でも触れています。このことわざは、「粘り強さ」を表す非常に美しい表現だと思います。

 一方で、日本や中国などアジア出身の人がよく私のところに来て、「粘り強さについては知っている。勤勉についても分かっている。でも何かが欠けている」と言います。これはもしかしたら、「情熱」が欠けているのかもしれません。

 米国には「トゥルー・グリット」という有名な映画があり、共感するところが多い。「情熱」と共に「粘り強さ」を思い起こさせる映画です。

 どれほどあなたが献身的で粘り強くても、「自分がやりたいこと」を見つけられなければ「情熱」は出てきません。そんな「情熱」と「粘り強さ」の両方の要素が含まれる一つの言葉が「やり抜く力(グリット)」なのです。

──「グリット」は、生まれつきのものなのでしょうか。グリットがあることも才能の一部だ、つまり才能とグリットは分離できないと主張する人もいます。

 それは非常に重要なポイントです。人は「才能」という言葉をいろいろな意味で使います。その人の全ての力が才能だと考える人もいます。つまり、そういう人は、勤勉であることも才能の一部だというわけです。

 言葉の定義としてそれが間違っていると言いたいわけではありませんが、私は「才能」という言葉をそのような意味では使いません。

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