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やり抜く力
【第1回】 2016年9月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
田坂苑子

いつも途中で挫折する人は「グリット」の能力が欠けている!?

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ザッカーバーグが、オバマが、グーグルが大切にする「グリット」とは?

 今、巷を騒がせている「グリット」という言葉をご存じだろうか。各界の著名人もこぞって使いはじめているので、どこかで目にしたことがあるかもれない。

 たとえば、Facebookのマーク・ザッカーバーグは、仕事での成功の鍵は「信念とグリットを持つこと」と語り、女優のメリル・ストリープはヒラリー・クリントン大統領候補を「グリットを持っているからこそ、ここまで来られた」と称え、グーグルは人材採用の際、「強いグリットを持っているか否かを重要視する」という。オバマ大統領のスピーチにも「グリット」はたびたび登場している。

「社会的に成功するためにもっとも必要なのは才能やIQや学歴ではなく、グリット(やり抜く力)である」

 そう突きとめたのは、心理学者のアンジェラ・ダックワースだ。彼女の発表した研究成果、そしてその詳細をまとめた書籍『やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』はアメリカ社会に大きな衝撃を与え、教育現場やビジネス界、スポーツ界等々、成功理論を必要としているあらゆる現場を騒然とさせている。

 アメリカ合衆国教育省までもが、教育の最重要課題として提唱したほどだ。彼女はこの功績により、権威あるマッカーサー賞を受賞している。

成功する人たちの共通点が「グリット」

 そもそも、すでにアメリカの教育界では、「IQが高い人こそ成功する」というわけではないということはわかっていた。だが、何がもっとも大事な要因なのか。自尊心か、楽観主義か、自信か……さまざまな仮説が出ていたところに現れたのが、ダックワースの「グリット(やり抜く力)」だったのだ。

 ダックワースは、米陸軍士官学校の士官候補生たちをはじめ、アメリカ最大の綴り方大会「スペリング・ビー」を勝ち上がった生徒たち、過酷な環境で働く教育現場の教師たち、そして民間企業の営業担当者たちなど、さまざまな分野の人を対象として調査を行った。

 そして、厳しいトレーニングを耐え抜いた者、大会で良い成績を収めた生徒、最も生徒の学力を引き出し、かつ長く勤めた教師、営業担当として生き残りトップセールスを記録した者たちを調査し、成功を収める人たちの共通点が「グリット」だと明らかにしたのだ。

本書は、ダックワースの長年にわたる「グリット」についての研究成果をわかりやすくまとめたものだ。発売以来アメリカでは16週連続でNYタイムズベストセラーリスト入りしつづけている。

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