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みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

女子学生の就活は本当に悲惨?それとも楽勝?
優秀でも門前払いを食らう「女性差別」は今も健在か

石渡嶺司 [大学ジャーナリスト]
【第10回】 2011年1月25日
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よくある光景~女はいつだって大変だ

 私こと女子大生の大曽根千種は就活の前に実家に帰った。私の実家は女系家族と言っていい。正月、初もうでから帰って、暇つぶしに書棚を見ていると、一族の日記を見つけた。そこでつらつらと読んでみることにした。BGMはラヴェルのボレロを久々に聴いてみよう。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「女の幸せは結婚。そんなに仕事のことを言っていると、幸せでなくなりますよ」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「BG(ビジネスガール)って言うけどね、結局、みんな口ではいいこと言ってもすぐやめるんだよね」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「四大卒?あ、ごめんね~。うち、四大卒は使えないからいらないんだわ」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「説明会の開催時間は朝の8時30分です。え?その時間だと間に合わない?男子の時間と合わせてくれ?ああ、無理ですね。申し訳ない」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「女性社員って、入社前はいいんだけど、入社してから伸びないんだよね。いやあ、困ったものだ」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「女性の社長って当たり外れが大きいんですよ。あなたは役員の経験は豊富でもその辺、どうですか?」と言われた。ひどい時代だ。

 今日、面接を受けた。仕事への熱意を語った。「やっぱり言ってもね、国のトップなわけですよ。首相ってのは。その辺、あなたは女性初ということになりますが、本当に大丈夫ですか?」と言われた。ひどい時代だ。

 あれ?途中で眠ってしまったようだけど、どこまでが日記に書いてあったのか、それとも正夢か…。

※ここまでの部分はフィクションです

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石渡 嶺司 [大学ジャーナリスト]

1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。日用雑貨の営業の派遣社員、編集プロダクションなどを経て2003年に独立。日本全国350校を超える大学を調査、とくに就職活動をめぐって、学生や大学就職課、教職員団体、あるいは高校生向けに積極的な執筆や講演活動を行う。主な著書に『就活のバカヤロー』『最高学府はバカだらけ』(以上、光文社新書)、『ヤバイ就活!』『就活のバカタレ!』(以上、PHP研究所)などがある。


みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

「第二次就職氷河期」といわれる現在。学生、企業、大学、親など、取り巻く関係者すべてに悲壮感が漂っている。こうした悲壮感が漂うなか、彼らの実態とはどのようなものなのか。その様子を時系列で追いながら、誰が就活を悲惨にしているのか、“犯人”を探る。

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