補聴器の極小化により
クリアな聞こえを実現

スターキージャパン
教育部
鈴木信行

 極小化は、補聴器が見えないこと以外にもさまざまなメリットをもたらす。その一つは、補聴器が鼓膜に近い場所に置かれることで、小さいパワーで鮮明な聞こえを実現することだ。金山ディレクターは説明する。

「耳に入った音は外耳道で共鳴し、増幅されて鼓膜を震わせます。通常、音が鼓膜に届くときには3000ヘルツ辺りで、約20デシベルも増幅されることがわかっています。補聴器が外耳道の奥にあると、外耳道の共鳴効果を利用して、効率よく音を増幅することができます」

 また、従来の耳あな型の装用位置では、外耳道を塞ぐため、低音が閉じこもってしまう傾向があった。いわゆる「こもり感」だが、補聴器が奥に入ることで低音の「抜け」がよくなり、こもり感がなくなるのである。

 一方補聴器は、音がもれるとハウリングを起こすという問題が生じやすい。しかしスターキーは、このハウリング除去技術では絶対的な自信を持つ。その独自技術は、「ピーピーしない補聴器(R)」という名前で登録商標を取得しているほどだ。

「見えない、こもらない、ピーピーしない。いいことずくめの補聴器なのです」(金山ディレクター)

業界初のタッチパネル
音量調整はなでるだけ

 スターキーは、独自技術を駆使したさまざまなタイプの補聴器を提供している。なかでも話題を呼んでいるのが、業界の「スイープ(R)テクノロジー」を搭載した耳かけ型補聴器「M13スイープ」だ。

 スイープテクノロジーとは、いわゆるタッチパネル技術のこと。補聴器の背面部に設けられたパネル部分を、指でなでるだけで音量が調整できるほか、指でタッチすると音質のモードを切換えられる。音質のモードは周囲の音環境や好みなどに合わせ、最大19種類から四つを選択できる。

 「従来の耳かけ型は、ボリュームとモード切換えスイッチが別々にあり、操作しにくい面がありました。また、雨や汗がスイッチなどの隙間から内部に浸み込み、故障原因にもなっていましたが、隙間がないのでこの心配がありません。なにより動作部の面積が約10倍になり、断然使いやすくなりましたね」と、教育部の鈴木信行さん。

きこえのシミュレータ for iPad(* 英語版のみ)難聴の聞こえを擬似体験できるiPadのアプリ。会話などを録音し、難聴のタイプ別(たとえば加齢によるものなど)にどう聞こえるのかの体験が可能。

 さらに、カラーバリエーションも豊富なのも魅力だ。ホットレッドやパープルポップなどの今までの補聴器の肌色とは違う、原色で鮮やかな色もあり、アクセサリーのように、あえて目立たせる装用者もいるという。

 「スターキーの補聴器は、装用者のライフスタイルに合わせて『見えない補聴器』『見せたい補聴器』を選ぶことができ、補聴器を着けることの楽しさを装用者にもたらします。その喜びを1人でも多くの方にお届けしたいと思います」(金山ディレクター)

※2 2010年3月現在、自社調べ
※3 2009年販売台数、自社調べ