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なつかしのソニー製品が勢揃いした
「It’s a Sony展」がとてもおもしろい

It’s a Sony

70年代にカセットデッキというとソニーが主流(のような気分)でカセットテープはたいてい見覚えがある

 銀座・数寄屋橋の交差点にソニービルが作られたのは1966年のこと。サンクンガーデンを提唱するなど都市と建物の関係に注目していた芦原義信氏の設計はフロアに段差をつけることで展示を細かく分けられる花びら構造を採用していた。

 外壁にはめ込まれた2300個のテレビ用ブラウン管、1Fのパネルヒーティング、日本一速いエレベーター、カラフルな照明、音が鳴るステップ階段など、訪れるのが楽しみになる建物だった。熱帯性海水魚を集めた「Sony Aquarium」などは当初からの人気企画で、当時来場者は「1日平均2万人を超える大盛況ぶり」(ソニー資料より)だったという。

トリニトロンのカラーモニター(1980年)はチューナーとスピーカーをモニターから分離させた画期的なデザイン


 2017年から始まる解体工事を控えて、現在、「It’s a Sony展」が開催されている。歴代のソニー商品やエンタテイメント作品の展示による「パート1」は2017年2月12日まで、2018年夏にオープン予定の「銀座ソニーパーク」のコンセプト体験や国内外のクリエイターによるインスタレーションやライブイベントなどによる「パート2」はそのあと3月31日まで開催される。

ジョグダイヤルなど独自の機構もウリだった携帯電話端末も展示されている


 日本初のトランジスタラジオであるTR-55をはじめスカイセンサーなどのラジオ、トリニトロンと名づけられたカラーテレビ、歴代ウォークマンや携帯電話の(ほぼ)全アイテム、ベータカムやプレイステーションやAIBOが各フロアに展示され、20代から70代まで広い年齢層の来場者の注目を集めている。

さまざまな規格の録音機材を手がけていたのもソニーらしい


 1980年に発売されたプロフィール・シリーズ第1号機のカラーモニターをはじめ、米フロッグデザインと密接にタッグを組んでいた時代のウォークマンなど、いわばソニーデザイン黄金期の製品が多いのもファンには嬉しい。オーディオビジュアル全盛の70年代から80年代にかけてホンダと並び、ソニーはジャパンデザインの覇者だった。
 

「音楽を外に持ち出した」というウォークマン1号機(1979年)に始まり歴代が並べられた圧巻の展示


「It’s a Sony」は1970 年代にアメリカの広告で使われ始めたタグライン。「ソニー製品のユニークさや違いを短い言葉で表現したこのフレーズは、世界中のお客様にソニーの名前に親しみをもっていただく大きなきっかけの一つとなりました」とソニーの広報資料に記されている。入場無料で、2017年1月1日と2月20日は休館となる。

2017年4月1日からビルの解体工事が始まるという

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