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三谷流構造的やわらか発想法

特別講:がんばろう、日本!

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第4講】 2011年3月22日
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行動:まずはできることを、やろう

 未曾有の「大災厄」が日本を襲っています。この原稿を書いているのは、締め切り日である3月18日ですが、福島第一原子力発電所の危機は続いており、数十万人におよぶ被災者の皆さんに未だ十分な支援は行き届いていません。

 私の住む東京でも、電力不足からくる計画停電やそこから来る交通機関の制限が、日常生活や経済活動を締め付けています。多くの外資系企業や在留外国人たちは、万一を恐れて国外への退避を完了しつつあります。

 まさに時々刻々状況は変わり、テレビやネットの情報に、一喜一憂振り回されます。3号機への放水が失敗した、いや自衛隊のは成功した、電源が繋がりそうだ、いや遅れている…。

 この記事がアップされる3月22日は、一体、どんな日でしょうか。そのとき日本はどうなっているでしょうか。たった4日先が、全く読めない。そんな震災後7日目です。

 でも、決めたことがあります。それは「やれることを、やろう」です。頑張れと第三者的に叫ぶのではなく(海外からはそれで良い)、「がんばろう」とみなと共に考え、行動することです。

 東京にいながらでも、できることはさまざまあります。買い占めに走らない、電気を使いすぎない、流言飛語に惑わされない、といった自制的なものもあれば、重要な情報の見極めと発信・伝達といった中継的なもの、そして、自分自身による情報の発信です。

 DIAMOND onlineにおけるこの「場」は、学びを提供する場です。考える練習を、そして行動へのきっかけを、与えるところだと思っています。

 長友選手(インテル)が、ただ喪に服さず異国の地で精一杯プレーするように、私はここで、学びについて書きましょう。あくまで総括ではなく、今、役立つものとして。

学び:現実は常に想定を超える

 現実は常に、想定を超えます。それが科学的なものであれ、心理的・感情的なものであれ、ヒトの立てる想定という名の常識を、現実はいつもやすやすと超えていくのです。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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