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10年後、君に仕事はあるのか?
【第2回】 2017年2月16日
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藤原和博

2020年代、若者を襲う「就活の地殻変動」

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AIの台頭や一層のグローバル化、就活の地殻変動などの影響で到来する「仕事が消滅する時代」。そんな時代に必要とされるのが、「雇われる力」(エンプロイアビリティ)だ。本連載では、藤原和博氏の最新刊『10年後、君に仕事はあるのか?』の内容をもとに、「高校生に語りかける形式」で2020年代の近未来の姿と、未来を生き抜くための「雇われる力」の身につけ方をお伝えする。今回はその第2回。

「AI×ロボット技術」と「人間の知恵」とが掛け合わされる場所

 早く正確に処理する仕事、つまり単純な処理作業はいまでも続々とコンピュータに置き換えられています。これは当たり前ですよね。

 でも、簡単な判断が求められる仕事もすでに機械ができるようになっていて、この10年でさらに、かなり複雑な判断が求められる仕事までAI×ロボットに奪われていくだろうと予測されているのです。

 面白いのは、電車の運転士はかなり早い段階でAI×ロボットに取って代わられる運命にあるけれど(すでにモノレールなどで実現)、同じ電車運行の仕事でも、車掌のほうは意外と生き残るだろうという予測もあることです。

 最終的な安全確認や電車の運行中に病人が出たときの対応など、想定外の(予測が難しい)事態への対応は人間に任せたほうがうまくいくと考えられているからでしょう。逆に言えば、そういう仕事が残るということでもあります。

 だから君たちには、AI×ロボットの時代に入るこのときに、人間として本当に必要な知恵と力を身につけてほしいと思うのです。

「AI×ロボット技術」と「人間の知恵」とが掛け合わされる場所に、必ずや新しいタイプの人間の仕事の場、すなわち「フロンティア」が開けてきます。介護でも、保育でも、教育でも、はたまた伝統文化を継承する仕事でさえも。

 この危機をチャンスととらえ、1人ひとりが独自のフロンティアを切り開いていってもらいたい──。これは、現在、私が校長を勤める奈良市立一条高校の入学式で話した話題でもあります。

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藤原和博(ふじはら かずひろ)

教育改革実践家。奈良市立一条高等学校校長。元リクルート社フェロー。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務める。2008年~2011年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016年、奈良市立一条高等学校校長に就任。 『人生の教科書[よのなかのルール]』『人生の教科書[人間関係]』(いずれも、筑摩書房)など人生の教科書シリーズ、『35歳の教科書』(幻冬舎)、『坂の上の坂』(ポプラ社)、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)など著書多数。

 


10年後、君に仕事はあるのか?

近い将来、AIの台頭や一層のグローバル化、就活の地殻変動などの影響で到来する「仕事が消滅する時代」。そんな時代に必要とされるのが、「雇われる力」(エンプロイアビリティ)だ。 本連載では、教育改革実践家である藤原和博氏の最新刊『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)の内容をもとに、2020年代の近未来を生き抜くための「雇われる力」の身につけ方をお伝えする。若手ビジネスパーソンや中高生の子どもを持つ保護者には、ぜひ一読していただきたい内容だ。

「10年後、君に仕事はあるのか?」

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