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「AIの反乱」は、もはや現実の危機か

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第424回】 2017年2月14日
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AIは仕事だけでなく
人類の生存も脅かす?

 ビジネス界でのAI(人工知能)への関心はますます高くなっているが、一方で社会での不安も増している。

 不安の1つは、AIやロボットが職を奪ってしまうのではないかという経済的なもの。これについては、オックスフォード大学やマッキンゼーの研究者らがどんな仕事が代替されやすいかといった予想を行っている。

 だが、それ以上に不安がられているのは、AIが人類を滅ぼしてしまうのではないかという恐怖だ。職どころか、人間の生命や人類の将来を崩壊させてしまうような動きをAIがすることになるのではないか。そうした不安がどうしてもつきまとう。

 現在のAIはまだまだ限られた機能しか持たず、それを飛び越えて人類の生存にまで影響を及ぼすことはとうていあり得ないと考えられている。だが、今後AGI(汎用人工知能)と呼ばれるより広範で、より人間の知能に近い人工知能が研究されるようになると、事情は変わってくる。プログラム上の不備、あるいは効率を求め、強引に目的を達成しようとするあまりに、人間を犠牲にするような事態が起こらないとも限らない。

 そこで、AIが人類に害を与えるのを防ぐにはどうすればいいのかを研究する組織がいくつも生まれている。AI研究者や社会学者らが中心になっているもので、アメリカやイギリスで活発だ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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