企業や業界の旬なトピックスをベーシックな経営理論で解説する本連載。その第1回は、化粧品業界を取り上げます。4月13日に発表された資生堂の新3カ年計画を経営理論で読み解くと、コトラーの理論が見えてきます。

意外と知らない化粧品の販売チャネル

 さて、読者の皆さんは国内化粧品業界の販売チャネル別の売上高がどのようになっているかご存じですか。

 第1位はマツモトキヨシに代表される“ドラッグストア”です。これは何となく納得でしょう。では、2番目に売上高が多いのは次のうち、どのチャネルかお分かりですか。

・百貨店
・専門店
・通信販売
・訪問販売
・スーパーなど量販店

 私を含めた男性にとって、化粧品といって真っ先に思い浮かべるのは百貨店の1階にある化粧品売り場ではないでしょうか。しかし、意外なことに百貨店の化粧品売り場は上記の販売チャネルの中では、最もシェアが低いチャネルです。確かに考えてみれば百貨店はある程度の都心部にしかありませんし、地方都市では閉店も続いていますので、イメージほど百貨店の売上比率は高くないのも理解できると思います。

 では、2位は全国津々浦々にあるスーパーなどの量販店でしょうか。それも違います。