「走る楽しさを追求する近未来の都市型モビリティ」(トヨタ自動車)をテーマに掲げて開発された電気自動車「i-TRIL(アイトリル)」。
わずか2830ミリの全長をもつボディに電気モーターを搭載。「小さなコミュニティにおける30-50代の子育て世代のライフスタイルを想定」したと同社ではする。
乗車定員は3名。前はドライバー1名、その後ろに2名用のスペースが確保されている。両親と子ども、あるいは母親と子どもと荷物、といったぐあいに使えるだろう。
トヨタ自動車はかつて「iQ」でも3名乗車を提案していたこともあり、車体をコンパクトに抑えるための有効な“解”と考えているようだ。
大きなキャノピーと左右に張り出したフロントフェンダーがスタイリング上の特徴。明らかに従来の“クルマ”とは一線を画している。
開発の背景としてトヨタ自動車では、将来、欧州では小・中規模都市の発展が見込まれているとしている。欧州の都市内から内燃機関をもつ従来の乗用車が閉め出される傾向にあることをかんがみると、マーケットのニーズは高いかも知れない。