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ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み
【第2回】 2017年3月17日
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近藤宣之

1000人リストラ、2人の息子の死、大腸ガン
……「7度の崖っぷち」から年商4倍の秘密

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◎倒産寸前「7度の崖っぷち」から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロ!
◎「赤字は犯罪」&「黒字化は社員のモチベーションが10割」と断言!
◎学歴、国籍、性別、年齢不問! ダイバーシティで女性管理職3割!
◎「2-6-2」の「下位20%」は宝! 70歳まで生涯雇用!
……こんな会社が東京・西早稲田にあるのをご存じだろうか?
現役社長の傍ら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾から慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールまで年50回講演する日本レーザー社長、近藤宣之氏の最新刊『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』が本日発売されるという。なんと、政府がこれから目指す施策を20年以上前から実践している小さな会社があった! 「7度の崖っぷち」からの大復活! いったい、どんな会社なのだろうか?

私が直面した「7度」の崖っぷち

近藤 宣之(Nobuyuki Kondo)
株式会社日本レーザー代表取締役社長。1994年、主力銀行から見放された子会社の株式会社日本レーザー社長に就任。人を大切にしながら利益を上げる改革で、就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。2007年、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」を実施。親会社から完全独立。 現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールなど年50回講演。東京商工会議所1号議員。 第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。
【日本レーザーHP】 www.japanlaser.co.jp/
【夢と志の経営】 info.japanlaser.co.jp/

 私は日本電子に入社して4年目に、労働組合の執行委員長に推され、労使関係に携わることになりました。

 入社当時、社内には労働組合が2つあって、その対立も過激さを増す中で、私が片方の執行委員長に担がれたわけです。

 いくつもの労働紛争を経験し、私は体を張って、夜を徹して、組合員と会社を守りました。
 労使関係は安定したかに思えたのですが、オイルショックの影響で会社の業績が崩落。  倒産を防ぐために、「全社員の3分の1に当たる、1000人規模の希望退職」を余儀なくされたのです。

【1度目の崖っぷち】
28歳で労組執行委員長に推され、29~30歳で社員1000人のリストラに直面

 退職する大半の組合員と面談したのが、私です。
 退職者の多くは、40代、50代の働き盛りの人たち。犠牲になったのは、最も生活費のかかる中高年でした。
 この悲劇を目の当たりにした私は、「労組が会社を守るために貢献しても、経営がしっかりしていなければ雇用は守れない」ことを痛感しました。

【2度目の崖っぷち】
 28歳のとき、生後3日の双子が病死

 28歳のとき、私は、「双子の男の子」の父親になりました。
 ところが、血液型の不適合で重度の黄疸を発症し、生後3日で2人とも命を落としてしまったのです。
 私は絶望しました。深い悲しみに打ち震えました。
 それでも、仕事をしなければなりません。委員長1年目の私の前には、労使関係の課題が山積みでした。
 喪失感を抱えながら、私は、労使関係の激しい戦いに身を投じるしかなかったのです。
 その後、子宝に恵まれることはありませんでした。

【3度目の崖っぷち】
 米国法人リストラ中に「二度の胃潰瘍」と「大腸ガン」に

 執行委員長を11年間務めたあと、今度は、米国法人の副支配人として渡米します。 現地で私を待っていたのは、またしても、「リストラの言い渡し」でした。

 ニュージャージー支社では、全員解雇という大手術を行いました。

 ボストンの米国法人本社でも、20%の人員削減を断行しました。レイオフ(業績回復時の再雇用を条件に一時的に解雇すること)は、そのときが初めてでした。

 退職面接をしたアメリカ人の男性社員は、「レイオフがないから日系企業に入社したのに……」と、泣きながら去って行きました。

 また、駐在中にストレスと荒れた食生活が原因で体調を崩し、二度の胃潰瘍と、大腸ガンを経験。命の危機にもさらされたのです(現地でガンの手術を行い、現在は無事に完治)。

【4度目の崖っぷち】
 帰国後、本社の国内営業担当として幹部のリストラに直面

 渡米から9年後、1992年末に帰国した私は、93年に国内営業の立て直しに奔走します。「4人の部長、次長クラスの営業幹部を地方の代理店に出向させ、給料も代理店に負担してもらう」という交渉を任されたのです。

 「どうして御社の幹部を引き取らなければいけないのか」
といぶかる代理店の社長を何度も何度も何度も説得し、協力をお願いしました。

 1994年、私は日本レーザーへの出向・再建を命じられました。当時、日本レーザーは毎年赤字が続いていて、「1億8000万円」の債務超過になり、主力銀行からも見放されていました。「5度目の崖っぷち」以降は次回に紹介しましょう。

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近藤 宣之(こんどう・のぶゆき)

株式会社日本レーザー代表取締役社長。慶應義塾大学工学部卒業後、日本電子株式会社入社。28歳で異例の労働組合執行委員長に推され11年務める。そこで1000名のリストラに直面した後、取締役米国法人支配人、取締役国内営業担当などを歴任。1994年、債務超過に陥り、メインバンクからも見放された子会社の日本レーザー社長に。就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。社員数55名、年商約40億円の会社ながら、女性管理職が3割。2007年、社員のモチベーションをさらに高める狙いから、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」を実施。親会社から完全独立する。現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネススクールなどでも講師を務め、年間50回ほど講演。全国から講演依頼が絶えない。第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。


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