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脳にまかせる勉強法
【第6回】 2017年3月23日
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池田義博

ゴロ合わせがそれでも最強である理由――「数字」と「外国語」に強い覚え方

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どんなものを覚えるのにゴロ合わせが適しているのか

 794(なくよ)ウグイス平安京、知らない人はほとんどいないあまりにも有名なゴロ合わせです。この昔から存在しているゴロ合わせは、もちろん記憶にとって有効な手段です。

 ただし、勉強する内容をすべてゴロ合わせにできるわけではありません。

 そこですべてに使おうとするのではなく、いざというときの飛び道具といった存在として考えるべきでしょう。つまり、どうしても覚えにくいものに絞ることです。

 「これを覚えるのはこの方法」「あれはこの方法」というように、適材適所で学習法を変える柔軟なスタンスのほうが勉強に関してはうまくいくようです。

 では、どんなものを覚えるのにゴロ合わせが適しているのか。元の形のままでは日本語として意味がとれないものです。

 次からは、その代表例を説明していきます。

ゴロ合わせ(1) 数字に使う

 数字はそのままでは意味を持っていません。単なる記号にすぎないからです。

 脳は性質上、意味のないものを覚えるのを非常に苦手としています。

 しかし、冒頭の例のように、数字にゴロ合わせは有効なのです。

 年号以外にも数学で出てくる平方根や何かの定数など、数字を覚えなければならない場面は多々ありますが、そんなときにもゴロ合わせは役に立ちます。

 数字にゴロ合わせを使って意味のあるものに変身させることによって、脳にとって覚えやすい情報になるのです。

 数字をゴロ合わせにするにあたり、はじめに数字の読み方を決めておく必要があります。

 基本はその数字の読み方からきていますが、なかには数字の形からとったものもあります。

 たとえば数字の0ですが、0の形は「まる」なので「ま」、または英語の「O(オウ)」と同じ形なので「お」とも使っています。

 他にも数字の2のところで、漢字の「二」にしたときの読みを使って「じ」にするとか、それ以外にも英語読みの「ツー」から「つ」にするなどの考え方で選んでいます。

 これを使うと、冒頭の例のように794「な・く・よ」ができるのです。

 他にも、148であれば「い・し・や」(医者)、833で「は・さ・み」という具合です。

 ケタが多い数字の場合は、数字を細かく分けて複数の言葉にすればよいのです。数字を2ケタずつ分けると言葉を作りやすいのでおすすめです。

 38を「サ・ハ・(ラさばく)」(サハラ砂漠)、90を「ク・レ・(オパトラ)」(クレオパトラ)のように最初の2文字が合っていればよいことにします。

 ゴロで言葉にした後は、前節の方法でストーリーにして覚えればよいのです。

 円周率3・14……の小数点以下10ケタの数字「1415926535」にゴロを使ってストーリーにすると、

「大きな石(14)を飛行機(15)から落としたらクジラ(92)の肋骨(65)に当たって跳ね返りサンゴ礁(35)が壊れた」

 となります。映像が浮かんだでしょうか。

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池田義博(いけだ・よしひろ)

一般社団法人日本記憶能力育成協会会長。
大学卒業後、大手通信機器メーカーにエンジニアとして入社。その後、学習塾を経営。 塾の教材のアイデアを探していたときに出合った記憶術に惹かれ学び始める。このとき、記憶力を競う記憶力日本選手権大会の存在を知り出場を決意。独学での 練習の末、初出場した2013年2月の大会で優勝し記憶力日本一となる。その後、14年、15年と3連覇。17年も優勝し、出場した4回すべて記憶力日本 一に。
また、13年12月、ロンドンで開催された世界記憶力選手権において、日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得する。
次の夢は技術としての記憶力を広く世の中に伝え、さまざまな立場の人々の記憶力向上に貢献し、それにより豊かな生活を享受してもらうこと。その活動を使命とし形にするため、一般社団法人日本記憶能力育成協会の設立に至る。
NHK総合「ためしてガッテン」や「助けて! きわめびと」、TBSテレビ「マツコの知らない世界」など、テレビ出演多数。


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