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まんがで身につくファイナンス
【第7回】 2017年3月27日
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石野雄一

ファイナンスのもっとも重要な概念
将来価値と現在価値、割引率とは

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ファイナンスの基本とは何かを理解していただくため、石野雄一氏の最新刊『まんがで身につくファイナンス』(石野人衣作画、ダイヤモンド社)の中から1章と2章のまんがと解説文を抜粋して、ここまでお届けしてきました。今回は、ファイナンスの中でも重要な考え方であるお金の将来価値と現在価値、割引率についてお届けします。

 

「将来価値」と「現在価値」

 今回は、ファイナンスの重要な考え方である 「お金の時間価値」について考えてみましょう。

 「お金の時間価値」とは、簡単に言えば、「今日の1万円の方が明日の1万円よりも価値がある」ということです。

 「お金の価値」には「将来価値」と「現在価値」があります。

 この両者の間に深く関わっているのが複利計算の考え方です。

 複利計算とは、利息の計算方法の一つで、利息を毎年引き出さずにそのまま元本と一緒に運用していくというものです。「利息が利息を生む」というのが複利計算の特徴です。

 将来価値とは、今のお金を複利で運用した場合に将来どれくらいの価値になるかということです。

 例えば、今の100万円を年利10%で3年間運用した場合の将来価値は、次のように求めることができます。

 100万円 ×(1+10%)×(1+10%)×(1+10%)=
 100万円 ×(1+10%)3 = 133万円

 この式の中で(1+10%)の「1」は元本を表しています。

 この「1」がないと利息額10万円だけが計算されることになってしまいます。

 3年間運用しますから、(1+10%)を3回かけています。将来価値の計算式は図表のようになります。

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    石野雄一

    石野雄一(いしの・ゆういち)
    株式会社オントラック 代表取締役社長
    ビジネス・ブレークスルー大学 非常勤講師
    1991年3月上智大学理工学部卒業後、旧三菱銀行に入行し、9年間勤務した後退職。
    2002年5月米国インディアナ大学ケリースクール・オブ・ビジネス(MBA課程)修了。帰国後、日産自動車株式会社入社。財務部にてキャッシュマネジメント、リスクマネジメント業務を担当。2007年2月より旧ブーズ・アレン・ハミルトンにて企業戦略立案、実行支援等に携わる。2009年5月同社を退職後、コンサルティング会社である株式会社オントラックを設立、現在に至る。企業の投資判断基準、撤退ルールの策定支援コンサルティング、財務モデリングの構築、トレーニングを実施している。
    著書に『道具としてのファイナンス』(日本実業出版社)、『ざっくり分かるファイナンス』(光文社新書)がある。

     

     


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