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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

草食系社員は本当にフリーライダーなのか?
企業を悩ませる「ビミョーな若者」が増殖する背景

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第29回】 2011年5月25日
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「言われたことをやればタダ乗りじゃない」
自主性のない草食系は、会社にとって必要か?

 先日、フリーライダーについての講演を行なった後の懇談会で、ある大手企業の人事部長からこういう相談を受けた。

 「自分から仕事を探すとか、言われたことに付加価値を付けた仕事を自主的にするといった社員は、明らかに減っていますよね。世代のことは言いたくないが、若い人に多い気がします。フリーライダーとかタダ乗り社員の話をしても『言われたことやってんなら、文句言われる筋合いないですよね』という感じです。彼らのようなタイプにはどう接したらいいんでしょうね」

 拙著『フリーライダー――あなたの隣のただのり社員』では、このタイプは「アガリ型」か、あるいは最終章で述べている「草食系社員」に分類される。基本、自分がフリーライダーでいることに無自覚か、自覚していても罪悪感が薄いのが特徴だ。

 これらのタイプのうち、アガリ型については本の中で対処法を述べているが、草食系社員についてはデータが少なく、対処法を述べるまでに至っていなかった。

 現在、私たちは情報を収集しているが、このタイプを本の分類に含めることができなかった理由の1つは、草食系に代表されるこのタイプの人々は、いわゆる「普通の社員」と比較して、会社組織と個人との関係について、根本的なところで見方が異なっているからであるように思われる。

 円満退社した人が今でもよく使うフレーズに、「以前は○○社にお世話になっており……」というものがある。この言葉は、自分を育ててくれた会社組織への感謝の意味で使われることが多い。拙著でも述べているように、会社組織は、個人では出せない付加価値を協力し合うことで生産する場であり、その付加価値の恩恵にあずかることができたことを感謝しているのである。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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