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中学版・受験の真相

生きた情報が手に入る「学校説明会」シーズン開幕
参加する際に注意すべきポイントは?

安田賢治 [大学通信常務取締役]
【第10回】 2011年6月3日
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 いよいよ学校説明会のシーズンが始まった。ピークは秋になるが、受験直前の1月に開催する学校も少なからずあるという、長丁場である。志望校がどんな学校かを知るいちばんいい方法が、この学校説明会に参加することだ。パンフレットやホームページでは見えなかった「生きている情報」を手に入れることができる絶好の機会だ。また、家から学校にどのような交通機関を使い、もし入学したならと思い描きながら学校まで出かけるのは受験にも学校決定にも参考になる大切な情報源だ。

 中学受験において学校説明会への参加は、すでに当たり前のこととなってきている。しかし、実践となると簡単なようでなかなか難しい。

難関校をベンチマークに
いろいろな学校を見てみる

 塾からは「6年生になると塾通いや模擬テストの送り迎えが頻繁になり、勉強が忙しくなるから5年生の間に行っておきなさい」と指導されることが多い。確かにその通りなのだが、問題は5年生の段階では、志望校が現実味を帯びていないということだ。

 つまり、「これから成績が伸びれば」と、現実に受験することになる学校のレベルには幅がある状態で説明会に参加する場合が多いのだ。そうなると、どうしても偏差値の高い難関校に行きがちになる。

 もちろん、トップ校を見ておくことは大切なことだ。ほかの学校を回っていく時のひとつの目安になるからだ。平日の説明会で休み時間の生徒の様子を見たり、文化祭などに参加して生徒の活動の姿が分かったりすれば、他の学校を回った時に「トップ校の生徒はこうだったから」と比較の指標になるのだ。

 しかし、難関校ばかり回っていてはいけない。子どもを特定の学校に入れたいばかりに、1校の説明会に通い続ける親がいるが、勧められない。

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安田賢治[大学通信常務取締役]

56年兵庫県生まれ 早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社現在に至る。著書に「中学受験のひみつ」(朝日出版)「笑うに笑えない大学の惨状」(祥伝社)「教育費破産」(祥伝社)がある。


中学版・受験の真相

2010年は26万人。全生徒数に占める割合は7.2%で、この比率は30年前の2.5倍。私立中学の在籍者数である。さらに驚くべき数字がある。東京都における私立中学校への在籍割合は26.2%、実に4人に1人が私立を選んでいるのだ。いまどきの中等教育に、お父さんの経験則はまったく通用しない。子どもの教育に父親として責任を果たす、そのためにはまず中等教育の現実を知る必要がある。大学入試の実績分析を通して中学校・高校を見続けて約30年、学校評価の第一人者が中学受験をズバリ解説します。

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