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金融市場異論百出

日本の若者の自動車離れに期待される新時代への感性

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年6月1日
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 日本の若者は自動車に興味がないとよく言われる。筆者のオフィスにいる20代男性社員も見事に無関心だ。なぜか? と聞くと、「不経済じゃないですか。自転車のほうがいいです」と言われる。筆者の世代にはエイリアンに見える。

 昨年のロンドン駐在時によく行っていた語学学校には、世界中から学生が来ていた。彼らが前述のような日本の若者をどう感じるか興味があったので、ある日、授業中に皆に問いかけてみた。

 英国人(教師)、イタリア人、スペイン人、ブラジル人、サウジアラビア人、韓国人、台湾人などがいたが、全員が強い驚きの反応を示した。別の授業でも尋ねてみたが、やはり教師も含め、全員が驚いていた。彼らは、「日本は世界有数の自動車生産国なのに」と不思議がっていた。

 何人もの韓国人の男子大学生が、「いつかはレクサスに乗りたい」と話していた。韓国ではトヨタ自動車のブランド戦略は成功している。いいクルマに乗ることが社会的ステータスを表すという感覚は、新興国だけでなく、先進国にもいまだに根強く見られる。英国もその傾向が強い。ロンドンの高級住宅街に路上駐車されているクルマを見ると、ポルシェ、アストンマーチン、フェラーリなどが並び、まるで高級車見本市のようだ。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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