ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み
【第33回】 2017年5月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
近藤宣之

59歳・腎臓が2つともない
「病気のデパート」社員が
気づかせてくれたこと

1
nextpage

◎倒産寸前「7度の崖っぷち」から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロ!
◎「赤字は犯罪」&「黒字化は社員のモチベーションが10割」と断言!
◎学歴、国籍、性別、年齢不問! ダイバーシティで女性管理職3割!
◎「2-6-2」の「下位20%」は宝! 70歳まで生涯雇用!
……こんな会社が東京・西早稲田にあるのをご存じだろうか?
現役社長の傍ら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾から慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールまで年50回講演する日本レーザー社長、近藤宣之氏の書籍『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』が話題。発売早々第6刷となった。
なんと、政府がこれから目指す施策を20年以上前から実践している小さな会社があった! 「7度の崖っぷち」からの大復活! 一体、どんな会社なのか?

「下位20%」は
社員に気づきを与えてくれる

近藤 宣之(Nobuyuki Kondo)
株式会社日本レーザー代表取締役社長。1994年、主力銀行から見放された子会社の株式会社日本レーザー社長に就任。人を大切にしながら利益を上げる改革で、就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。2007年、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」を実施。親会社から完全独立。現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールなど年50回講演。東京商工会議所1号議員。第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。
【日本レーザーHP】 www.japanlaser.co.jp/
【夢と志の経営】 info.japanlaser.co.jp/

 日本レーザーでは、「下位20%」は「残り80%」の社員に気づきを与えてくれる存在です。

 下位20%の雇用をしっかり維持することで、「たとえ下位20%に落ちたとしても、会社は雇用を守ってくれる。だから自分たちも会社に貢献しよう」というロイヤリティ(忠誠心)が醸成されていくのです。

 大阪支店でサービス(製品のメンテナンスや修理)を担当する水田良二は、現在59歳(60歳になる2017年4月からは再雇用契約)です。

 彼は、自分のことを「病気のデパート」と揶揄していますが、骨折、結核などを経験し、現在は腎臓が2つともありません

 月、水、金の週3日、1回3、4時間の人工透析のために会社を早退しています。
 人工透析の翌日は、体調を考慮して出社時間を遅くしています。

 彼が人工透析を始めたのは、今から17年前、43歳のときです。

 かつては、私と一緒に海外出張をしたこともありますが、現在では大阪支店でサービス週3回、人工透析をしながら、腎臓がなくても働く59歳の課長の仕事をしています。

 今の彼に、数字として成果が見える仕事はできません。
 けれど会社には、それ以外の仕事もたくさんあります。

 以前と同じ仕事はできなくても、支社の裏方として、自己効力感(自分に対する信頼感)を持って仕事をする彼の姿勢には、頭が下がります。

 彼が「課長」になったのは、腎臓を患ってからです。
 障害の有無にかかわらず、実績に応じて役職に就いてもらうのが当社の姿勢です。

 「30年以上この会社にいますが、ほかの社長と近藤社長のいちばんの違いは、雇用に対する考え方です。近藤社長は、『社員を大切にしよう』というポリシーを明確に持っています。そうでなければ、私のような病気のデパートを雇用しようとは思わないでしょう」(水田)

次のページ>> 著者からのメッセージ
1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
  • ダイヤモンド・オンライン 関連記事
    借りたら返すな!

    借りたら返すな!

    大久保 圭太 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    会社がつぶれないためには、会社に「お金」があればいい。つぶれない会社に変わるための「銀行からの調達力を上げる7つのステップ」や「儲ける会社がやっている6つのこと」、「つぶれそうな会社でも、なんとかる方法」などを紹介。晴れの日に傘を借りまくり、雨になったら返さなければいい、最強の財務戦略を指南する。

    本を購入する
    著者セミナー・予定

    (POSデータ調べ、8/6~8/12)



    近藤 宣之(こんどう・のぶゆき)

    株式会社日本レーザー代表取締役社長。慶應義塾大学工学部卒業後、日本電子株式会社入社。28歳で異例の労働組合執行委員長に推され11年務める。そこで1000名のリストラに直面した後、取締役米国法人支配人、取締役国内営業担当などを歴任。1994年、債務超過に陥り、メインバンクからも見放された子会社の日本レーザー社長に。就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。社員数55名、年商約40億円の会社ながら、女性管理職が3割。2007年、社員のモチベーションをさらに高める狙いから、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」を実施。親会社から完全独立する。現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネススクールなどでも講師を務め、年間50回ほど講演。全国から講演依頼が絶えない。第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。


    ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み

     倒産寸前から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロ! 「赤字は犯罪」 & 「黒字化は社員のモチベーションが10割」 と断言。学歴、 国籍、 性別、 年齢不問! ダイバーシティで女性管理職3割、「2-6-2」 の 「下位20%」 は宝!70歳まで生涯雇用……こんな会社が東京・西早稲田にあるのをご存じでしょうか。
     7度の崖っぷちに立ちながらも、人を大切にしながら利益を上げる改革で、全国から講演依頼が絶えない日本レーザー社長の初の経営書! 「黒字化は社員のモチベーションが10割!」と断言する著者が、どうしたら社員のモチベーションが高まり、維持され続けるのか?
    日本全国の経営者の悩みが、この本ですべて解決します!

    「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」

    ⇒バックナンバー一覧