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金融市場異論百出

ユーロの枠組み維持に必死のECBは
7月に利上げを予告

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2011年6月22日
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 先日泊まったアムステルダムのホテルのフロント係は、常にジョークを言い続ける陽気な中年男性だった。しかし、オランダの若い女性客は笑っていなかったので、日本でいうところの“おやじギャグ”らしい。そのホテルで大手紙を眺めていたら、奇妙な写真が目に入った。スーツ姿の男性が大きく拡大コピーされたかつてのギリシャ・ドラクマ紙幣を持っている。男性は右翼的な過激な言動でいつも物議を醸している自由党党首のヘルト・ウィルダースだった。

 敵が多い彼は自宅の場所を誰にも知らせず、いつもボディガードを側に置いているという。この写真は、「ギリシャはユーロから出て行け」という彼のキャンペーンを表していた。そのホテルマンは、「ウィルダースの普段の主張は支持しないが、この問題は共感できる。どうしてわれわれがギリシャにカネをやらなくちゃいけないんだ」とジョークをやめて真顔で話していた。続けて彼にユーロに対する印象をいろいろ尋ねてみた。

 「ユーロの枠組み全体を壊すことはいまさら不可能だと思っているが、ユーロになってからインフレがひどくなった」

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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