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認知症超早期を“見える化”
発症10~20年前に兆候が
アミロイドイメージング

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第53回】

 アルツハイマー型認知症(以下、AD)患者の脳を死後解剖して観察すると「βアミロイド」というタンパク質がベッタリ蓄積していることが知られている。はたしてβアミロイドの蓄積はADの原因なのか結果なのか。いまだに結論が出ていないのだが、なんとAD特有の症状が目立つ10~20年前から蓄積が始まっているという。この現象を“見える化”する技術があれば、種がまかれた段階でADをあぶり出せるかもしれない。

 このうち最も実用化に近いのが「アミロイドイメージング」。βアミロイドに目印をつける薬品を体内に注射し、時間をおいてからがん検診でおなじみのPETで撮影する。たとえは悪いが、銀行強盗に蛍光マーカーのペイント弾を浴びせ追跡しやすくする要領だ。輝くばかりに印がついたβアミロイドが画像に映し出される。

 目印用の薬剤は複数あり、どれが診断に適しているかを比較している段階だ。薬によってばらつきはあるが、アミロイドイメージングで「軽度認知障害」と診断された場合、8~4割がADを発症するといわれている。ただしβアミロイドの蓄積があっても、なんら健忘症状もなく健康に過ごしている例も少なくはない。「アミロイドイメージングで陽性の患者がADに移行する可能性や時期については、もっと長期の研究が必要」(神経内科医)だという。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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