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将来利益が減る公算が小さいケイプで選別した銘柄に注目

吉野貴晶
2011年7月20日
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 復興需要で企業業績拡大が期待できる。市場は3月期決算企業の第2四半期決算発表で、今期の企業業績を見極めようとするだろう。しかし、第2四半期決算発表を確認してから動くよりも、先んじた投資行動が妥当だろう。

 では、どのような銘柄に投資すべきか。3ヵ月前にも取り上げたが、再度、シクリカリーアジャステッドPER(株価収益率)に注目したい。ベンジャミン・グレアムが開発した指標で運用業界ではCAPE(ケイプ)と親しまれた指標。なぜ、今ケイプを使うべきか。それは、震災の影響で個人消費などの需要と、企業の供給の予想が難しくなっているため、企業の利益予想の確度が低下しているからだ。一方、過去の利益の平均は、おおむねその企業の将来の利益の目安としても使える。

 ケイプの利益の算出は過去10年間の税引き利益÷売上高(税引き利益率)に、直近の実績売上高を乗じる方法がよい。これにより過去10年間の企業の規模の変動なども調節できるメリットがある。

 ところで、ケイプだけで魅力的な銘柄が選べるか。じつは注意点がある。それは、足元で世界景気に不透明感が高まってきたことだ。たとえば、将来の世界景気の伸びの鈍化で、期待されていた利益より落ち込む可能性があるならば、ケイプベースでの魅力が将来、低下する可能性は否めない。

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