さらに、もっと進めてブロックチェーン技術を活用し、究極的にオペレーションコストを下げていけるか、またスピーディーかつ安全に取引を執行できるか、です。安全の確保には膨大なコストを払わないといけませんが、ブロックチェーンはセキュリティー面を含めポテンシャルは計り知れません。

 この技術の応用で債券取引のコストをいかに下げていけるか、安全性を高められるかといった実験も行っています。ブロックチェーンは研究・実験段階のものが多いですが、将来的にものすごい需要が発生すると思います。

 仮想通貨の活用自体も考えたいところです。直近の経営近況報告会で僕は、例えば「SBIコイン」という仮想通貨をつくって、配当に使うアイデアも面白いと話していました。

中学校までの義務教育で
お金の教育をやるべき

 次に、個人に目を向ければ、日本では、まだまだ株式市場のことを知らない未経験者が多いのが現状です。実際、個人金融資産の約半分がこの低金利の状況でも、預貯金に回り、株の比率はうんと少ない。投資に関する教育もほとんど受けていません。金融・証券のリテラシーがとても低い人が多いのが実情です。

 中でも株の話をすることは、麻生大臣も“株屋”だなんて、軽蔑をこめて言っているような状況ですから、なかなか難しいことです。ところが最近では、個人型確定拠出年金(DC)というものが出てきて、「自分の将来は自分で面倒をみないとダメですよ」というメッセージが国から発せられました。ですが、突然そんなことを言われても、どうやって運用したらいいのか分からないでしょう。そういう人たちがたくさん発生しています。

 本来、僕から言わせれば、中学校までの義務教育において、お金の教育をきちっとやらないといけないはずです。それなのに、日本の教育ではそういうことを全くやっていません。アメリカでは小学校でもちゃんと教えているのに、です。そこに、ロボアドバイザーを登場させる余地が出てくるわけです。