20世紀の日本、21世紀の中国
リアル「実力格差」は歴然

テンセントの「微信支付(ウィーチャットペイメント)」とアリババの「支付宝(アリペイ)」が二大サービス Photo:DW

 いつの間にか、中国は超キャッシュレス社会へ変貌していた。

 これまでの中国は、日本の高度経済成長期に相当する──。今も、中国を表現するときによく使われる言葉だが、ことITやスマホ環境に関しては、完全に日本が後進国である。日本はとっくに中国に負けていた!

 しかも、電子決済の普及は、中国沿岸の都市部だけの話ではない。中国全土で広範囲に浸透している。自転車シェアリング、タクシー、外食、コンビニエンスストア、映画、自販機──。周囲を見渡せば、街中にQRコードが溢れている。

屋台の机にも二大サービスのQRコードが並ぶ Photo:DW

 1元(16.5円)単位で、送金や決済が可能なので、スマホ処理ができないことがほとんどない。

 例えば、野外に机を並べただけの簡易屋台でも、公共トイレを拝借するときのチップも、街頭の募金でも電子マネーで決済できる。果ては、道端の物乞いさんまでもがQRコードを差し出す始末だ。

 貧しいのに何で高価なスマホを持っているのか?という素朴な疑問が浮かばないこともないが、この国では、それこそスマホがライフラインの役割を果たしているということなのだろう。

 この「マイクロファイナンス」ともいうべき電子決済を支えているのが、テンセントの「微信支付(ウィーチャットペイメント)」と、アリババの「支付宝(アリペイ)」という二大サービスだ。