実は、住所表記は頻繁に変わるものなのだ。市町村合併や政令指定都市化などによるものを含め、現在、日本全国で月平均1000件程度の変更があるといわれている。OUSIA Liteでは、住所辞書データのアップデートを毎月提供(有料オプション)するので、常に最新の住所に対応したデータベースを維持することができる。さらに、1970年以降の過去40年間の住所の変遷を収録しているため、旧住所と新住所を対応づけ補正することが可能だ。

 すでにあるデータを補正するだけではない。入力時から正しい表記での入力をサポートするように、普段使っているシステムと連携できるAPIも提供している。

 たとえば、顧客情報管理システムの画面から住所や氏名を登録し、チェックボタンを押すと、OUSIA Liteの処理結果が返ってくる。これにより、常に統一された表現で登録でき、クレンジングされたデータベースを汚すことなく活用していける。
※顧客情報管理システムにOUSIA Liteを組み込むことにより実現する。

 高性能なツールでありながら、運用がシンプルな点も魅力だ。一般的なクレンジングツールでは、クレンジング処理の設定変更の際は、その手順を慎重に考慮して処理を実行する。慣れた管理者が設定しなければ、精度の高い結果は得られない。OUSIA Liteであれば、変換手順は自動化されているので、専門知識がなくても簡単に設定できる。

図3 OUSIA Liteの入出力情報の設定画面

「情報の抽出やデータクレンジングなどは、自社のシステム部門に依頼し、実際の情報分析や活用は企画・営業部門で行うという流れが一般的かと思います。しかし、それだとシステム部門への負担が増加したり、それにより依頼してから数日しないとデータが届かないといったケースはよくあることだと思います。

 OUSIA Liteは、導入~設定~運用がとてもシンプルで、ITに特化した知識がなくてもマニュアルを元に容易に操作できるところがポイントです。ぜひ、企業の企画・営業部門の方々にも積極的に利用していただき、その使いやすさを実業務で感じてもらえたら嬉しいです。

 また、こういったデータクレンジングツールを購入する際、住所辞書を別途購入、となるケースがしばしばあります。その点OUSIA Liteには、1970年以降の変遷を含んだ住所辞書が内蔵されています。価格も1ライセンスあたり250万円と安価であり、現在の手作業にかかっている人件費と比較すると、OUSIA Liteの活用は、コスト削減にも寄与できるのではないかと思います」(本多氏)