今回の内閣改造で、最も目を引くのが、河野太郎氏の外相起用だ Photo:REUTERS/AFLO

 安倍晋三政権が内閣改造を行った。安倍政権への支持率が急落する中、麻生太郎副総理・財務相、菅義偉官房長官など主要閣僚の留任が次々と報じられていた。支持率回復の起爆剤と期待されたのは橋下徹前・大阪市長、小泉進次郎自民党農林部会長の入閣だった(本連載2017.8.1付)。だが、それもないという報道が流れ、正直、ほとんど期待していなかった。だが、蓋を開けてみれば、なかなか面白い「安倍人事」となった。

「河野洋平の息子」の
外相起用を考える

 今回の内閣改造で、最も目を引くのが、河野太郎氏の外相起用だろう。既に、ネット上では保守派から大変な批判が起きているようだ。河野氏の父・河野洋平氏はかつて、外相・官房長官を歴任し、従軍慰安婦問題について「政府」として謝罪をした「河野談話」を出し、「リベラル外交」を推進した人物だからだ。

 韓国・文在寅大統領が日韓の「慰安婦合意」の見直しをする方針を示している中、かつて慰安婦問題で謝罪をした政治家の息子が外相に起用されれば、韓国に対して不必要な妥協をするのではないかという懸念がある。また、南シナ海・東シナ海の海洋進出など、急拡大を続ける中国に対して、安易に「親中的な態度」を示すと、ますます中国は日本に対して圧力を強めるのではないかと不安に思う人も少なくないだろう。だが、本稿は「河野外相」を肯定的に捉えたい。