沿線の子育て支援事業
「HAPPY CHILD PROJECT」® の一環として提供

東日本旅客鉄道
事業創造本部 地域活性化部門
子育て・シニアグループ
グループリーダー
江越純子課長

 JR東日本の事業創造本部地域活性化部門・江越純子課長は、「子どもを見守るための改札通過通知サービスは、お客さまからの要望が多く、サービス内容を検討するにあたり、JR東日本とセントラル警備保障では女性社員を中心にチームを組み検討してきました。“まもレール”を利用すれば、子どもの利用駅・通過時刻の確認だけでなく、残額確認ができたり、お迎え時間の予定が立てられるため、子育て世代にとっては非常に便利なサービスになると思います。また、子育ての不安を軽減するこのサービスは、女性が活躍できるダイバーシティの構築にも貢献するはずです」と、サービス開始の背景を語る。

 子どもの行動を把握するツールとしては、携帯電話などでも可能だが、充電が必要になったり、携帯電話そのものを忘れる場合がある。また学校によっては携帯電話の持ち込みを禁止しているケースもある。Suica® やPASMO® は、普段使うものであり、それがなくては改札を通過できないため、確実に保護者の元に通知が届くというメリットがあるのだ。

「まもレール」のロゴ。「見守る」と「レール」を掛け合わせた造語で、子どもを見守れるという安心感とレールのように長く、いつまでも親子の信頼関係を築くサービスであってほしいという想いが込められている。

 JR東日本グループでは現在、子育て支援を通じた沿線活性化事業として「HAPPY CHILD PROJECT」® を推進している。その主要な取り組みは子育て支援施設の開設で、2017年4月1日には目標の100カ所を突破した。20年までに130カ所への拡大を目指すほか、安心して子育てができる子育て支援住宅の開発や、子育て支援情報の発信など、新たな子育て支援メニューにも積極的に取り組んでいる。

 「まもレール」は、その新たな取り組みの一環として提供されるものだ。10月1日に山手線・中央線(東京〜高尾)でサービスを開始し、18年春までに順次エリアを拡大、最終的に首都圏エリア244駅に展開する予定。サービス対象となるのは、小学生・中学生・高校生で、18歳の3月31日まで利用できる。

 今回のサービスは、JR東日本とセントラル警備保障の共同事業により提供されるもので、利用者との契約やサービスの問い合わせなどサービスの運営全般はセントラル警備保障が担う。

10月1日より山手線・中央線(東京~高尾)で開始し、2018年春までに首都圏244駅へサービスエリア順次拡大予定 ※常磐線の綾瀬駅を除く ※新幹線改札口・乗換口、および一部の他社線乗換口に、対象外改札あり