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日本人がグローバル資本主義で生き抜くための経済学入門
【第2回】 2011年10月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
藤沢数希

経済学では否定されている
「市場原理主義」

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「需要」と「供給」が出会い調整される「市場」について正しく知ることは、経済を語るうえで不可欠です。しかし、なぜか少なくない日本人が、「市場」という言葉に嫌悪感をいだいたり、果ては、まっとうな経済学を「市場原理主義」と結びつけて批判したりしています。

経済学が今日本を取り巻く問題に対してどのような答えを出しているのかを紹介していく本連載。今回は「市場」について一番大切なポイントを解説します。市場経済の申し子である外資系金融機関で活躍する著者が語るのは、意外にも「市場の失敗」をふまえた経済学のクールな結論です。

市場が失敗するのは「4つの場合」しかない

 経済学は市場がすべてを解決するとはまったくいっていません。むしろ市場が失敗する状況をさまざまな角度から分析するのが、最近の経済学ではとても活発な研究分野のうちのひとつです。そういう意味では、経済学は「市場原理主義」とはまったく違うものです。

 さて、じつは市場が失敗するケースというのは次の4つの場合しかないことがわかっています。

①規模の経済と独占企業
②外部不経済
③公共財の提供
④情報の非対称性

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藤沢数希 (ふじさわ かずき)

欧米の研究機関にて、理論物理学の分野で博士号を取得。科学者として多数の学術論文を発表した。その後、外資系投資銀行に転身し、マーケットの定量分析、トレーディングなどに従事。 おもな著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』(ダイヤモンド社)、『反原発の不都合な真実』(新潮社)がある。
主催するブログ「金融日記」は月間100万ページビュー 。 http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/
ツイッターのフォロワーは7万人を超える。 @kazu_fujisawa

まぐまぐ、夜間飛行、BLOGOS(ブロゴス)から配信される有料メールマガジン『週刊金融日記』は日本有数の購読者数。


日本人がグローバル資本主義で生き抜くための経済学入門

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門
もう代案はありません

『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』で、投資とマネーの真実を身もふたもなく暴いてくれた藤沢数希が、世界経済の解説に挑戦した『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』。その読みどころを全5回(予定)の連載で紹介。 政府か市場か、などという陳腐な議論は世界ではとっくの昔に終わっているというのに、いまだに資本主義がどうのこうのという人たちの本に時間を割く必要はありません。日本人が世界で生き残るためには、何を学び、何をすべきか?外資系金融機関で活躍する著者が本当に役立つ経済学のエッセンスを教えます。

「日本人がグローバル資本主義で生き抜くための経済学入門」

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