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ドラフトで菅野の指名を強行した日ハムに賞賛の声
背景に地域密着型の球団経営を成功させた自信?

相沢光一 [スポーツライター]
【第176回】 2011年11月1日
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3年連続かと思われた巨人の無風1位指名を
崩した北海道日本ハムに称賛の声

 10月27日に行われたドラフト会議は、久々に物議を醸した。巨人がくじ引きなしで獲得すると思われていた東海大・菅野智之を北海道日本ハムが指名。巨人にとっては思わぬくじ引きとなったうえ、こともあろうに日本ハムが当たりを引き交渉権を獲得したからである。

 意外だったのは、ネットのコメントに日本ハムの指名強行を評価する声が多かったことだ。

 現行のドラフト制度は1巡目、つまり1位指名のみ入札抽選、2巡目以降はリーグ戦の順位に応じて優先交渉権が得られるウェーバー方式(2巡目・4巡目は下位球団から、3巡目・5巡目は上位球団から)が採られている。ともあれ、注目が集まるのはアマチュアのトップ選手を12球団がくじ引きで奪い合う1巡目だ。

 この1巡目で巨人は過去2年、巨人入りを希望する目玉選手をくじ引きなしの単独指名で獲得してきた。09年は、大学卒業時の06年に日本ハムに4位で指名されたものの、「巨人に入りたい」ということで社会人入りした長野久義、10年は、憧れの球団は巨人であり、巨人以外に指名された場合はメジャー挑戦か浪人も辞さないという意向を関係者を通じて示した(全日本大学野球連盟の規定では希望球団を表明できないことになっている)澤村拓一である。つまり、他の11球団が獲得したい選手の交渉権をくじ引きという運に託さざるを得ない中、巨人は2年に渡って単独指名で獲ることに成功したのだ。

 菅野の場合は、希望球団こそ明言していなかったものの、巨人・原監督は伯父に当たり、巨人志望は明白。今回も他球団は指名を避け、巨人の単独指名が決定的と言われていた。そこへ日本ハムが敢然と指名の手を上げた。しかも、くじ引きで当たりを引き交渉権を獲得。この行為を巨人ファンは「強奪」と憤ったが、それ以外のファンの多くは「日ハムよくやった」と喝采したのである。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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