最新鋭機の登場により
ビジネスクラスが進化

 B787のライバルともいえる総2階建ての超大型機A380は、シンガポール航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空、大韓航空が日本線に投入している。国内格安航空会社(LCC)のスカイマークは14年度をメドに国際線に参入すると発表し、A380の購入を決めた。ニューヨーク、ロンドン、フランクフルトの3路線を開設予定で、運賃は大手の半額程度を目指すという。

 こうした新機材の導入により、ビジネスクラスが進化している。

 今年6月にA380を日本線に投入した大韓航空では、2階を全席ビジネスクラスに設定。後部にバーラウンジを設け、専任客室乗務員がビジネスクラスの乗客のオーダーに応じてその場でカクテルを作ってサービスする。

 機内とは思えないほどの快適性の追求が一つの流れになりつつあるようだ。

日本にLCCが続々就航
関空に専用ターミナルも

 昨秋、羽田が本格的な国際空港となり、首都圏に二つの国際空港が誕生した。運航スケジュールや機材で航空会社を選んだり、往路は羽田、復路は成田を利用するなど、選択肢が増えたことはビジネストラベラーにとって歓迎すべきことだろう。

 世界91都市と結ばれる、成田は国内線を増強。現在10路線が乗り入れている。また、14年夏を目標に施設使用料などを低めに抑えたLCC専用ターミナルの開設を検討中だ。すでにスカイマークを含めLCC4社が就航しているが、国内線の拡大とともに、発着枠が現在の年間22万回から、12年度には27万回、最終的には30万回に増える予定だ。

 32年ぶりの国際化から1周年を迎えた羽田は、今年6月、新国際線ターミナルの拡張を発表した。本館のチェックインロビーや保安検査場や手荷物受取場、国内際乗り継ぎ施設などの拡充を中心に改修や増築が行われる。これにより、国際線の昼間時間帯の年間発着枠が3万回から6万回と倍増。需要が高いビジネス路線の就航が可能となる。