ステップ2:「過去」と「未来」に分類する

 ステップ1で作成したリストの、最初の問題から始めよう。この問題が過去のものなのか、将来のものなのかを判断する。ここでは、必ず問題を「過去」か「未来」のどちらかに分類する。「これは私がいま直面している問題だ」と思うこともあるかもしれない。だが、問題は必ず過去か未来のどちらかに分類できる

「この順番」で考えるだけでどんな悩みも解決できる『天才の閃きを科学的に起こす超、思考法』では、この「思考の4ステップ」の他、合理的な思考ノウハウをさまざまに紹介している。

 仕事の問題の多くは、未来に関するものだ。たとえば、月曜日の朝に仕事で予定されていることへの恐れなどだ。これを「未来への不安」と呼ぶことにする。

 また、先週起こった嫌なできごとがあなたの問題なのかもしれない。これは「過去の苦しみ」と呼ぶ。

 ネガティブな感情は、必ず「未来への不安」と「過去の苦しみ」のどちらか、あるいはその2つの組み合わせから生じる。たとえば、月曜日に起こりそうなことを不安に感じていると同時に、先月の仕事のミスを後悔していて、それらが頭から離れなくなっている、といった状態もあり得る。

 この場合、「仕事が嫌いだ」は、未来と過去の別の問題の組み合わせとして考える。このように、問題は、それぞれ1つずつの出来事と結びついている。過去の出来事を後悔しているか、未来の出来事を恐れているかのどちらかなのだ。