「コレを食べたら痩せました!」「この食品がダイエットによい!」などダイエットにおいては「何を食べるか」ばかり注目されています。しかし、何を食べるかの前に「どう食べるか」を知らないとダイエットはうまくいきません。そこで今回は「食べ方」に焦点を絞り「痩せる食べ方」をお伝えいたします。(管理栄養士 岡田明子)
ダイエットの効果には
栄養素の吸収が影響する
○○を食べると痩せる! ○○はダイエットにいい! などダイエットにおいては「何を食べるか」に注目しがちですが、「どう食べるか」を知らないと効果を発揮できません。なぜなら、食べ物は消化、吸収されてはじめて体に作用するので、ただ口の中に入れただけでは効果がないのです。
例えるなら、洗濯機に汚れた洗濯物を入れただけの状態です。洗濯物をキレイにするためには、洗剤を入れてよく揉み洗いしないことには汚れは落ちません。それと同じことが言えるのです。
ダイエットの効果を出すために、しっかり栄養素を吸収して体の細胞に栄養を行き渡らせるには、食べ方にも工夫が必要です。
まずは、「よく噛んで食べる」ことが基本になります。よく噛むことで唾液が分泌されやすくなり、食べ物を分解して消化しやすくなります。消化しやすい状態で胃に送ることで栄養吸収の手助けをしてくれるのです。
一口食べたら30回以上噛んでから飲み込むのが理想ですが、数を数えるのは大変で苦痛になる人も多いので、20分以上かけて食事をするように意識してみましょう。時間をかけて食べることで満腹中枢も刺激され満足感もアップします。
逆に、よく噛まずに飲み込むと、早食いになり消化吸収の低下や満腹中枢が刺激される前に余分な量を食べてしまうことにもなりかねません。よく噛んで食べしっかりと栄養が吸収されることで、代謝アップにつながり痩せやすい体作りにつながるのです。