「選択と集中」で名高い米GEにおいて、日本人初の本社上級副社長にまで上り詰めた藤森義明氏。住生活に転じ、その手腕をどのように発揮するのか。(聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)

住生活グループ 藤森義明社長<br />兼CEOインタビュー<br />変革のタイミングは今しかない<br />身の丈2~3倍の買収をするPhoto by Kazutoshi Sumitomo

──トップを引き受けた理由は。

 世界でも数少ない住宅のコングロマリット(複合企業)に魅力を感じたからだ。2年ほど前から潮田会長に請われ、経営のアドバイスをするなかで、グローバル企業になる可能性を確信した。国内でも環境や高齢化に対応していけば、成長のチャンスは大いにある。

──上半期の決算では予定以上に5社統合の費用がかさんでいる。

 東日本大震災の影響やITシステムの統合が完成していないこともあり、確かに計画は未達だった。ただ、これは一過性のものだ。

 統合が早過ぎたなんて声もあるが、変革のタイミングを待っていてはダメだ。われわれが今、目指しているのは3年後、5年後にこうありたいという姿であり、中計を修正する必要はまったくない。