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イクメン効果!?新入社員男性7割「育児休暇ほしい」
「仕事で夢がある」はわずか52.4%に

梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]
【第56回】 2011年12月20日
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 去年のユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選ばれた「イクメン」。タレントのつるの剛士さんがタレント活動の傍ら育児を行う姿が共感を呼び、流行語となった。一方で広島県知事の湯崎英彦さんがイクメン普及のため育児休暇を取得したところ、大きな論争を呼び、反対意見も多いことが露呈したのも記憶に新しい。

 象徴的な存在であるタレントや知事が積極的に育児休暇を取得すると良い印象を与えるかもしれないが、一般男性となると話は別。会社員なら会社の規則に、自営業者でも経済的な事情などの問題を抱え、同僚との人間関係の悩みや、はたまた「将来的な出世に影響が出るのではないか」などといった不安要素も拭えない。では、そもそも男性は、育児休暇を取りたいのだろうか、取りたくないのだろうか。今回、新入社員男性の育児休暇への本音を示す興味深いデータが発表された。

若者の間に広がるイクメンブーム!
反比例するように「仕事に対する情熱」は低下

 公益財団日本生産性本部が2011年度の新入社員315人に対し実施したアンケート調査によると、育児休暇が欲しいと考えている男性が全体の7割に上ることが分かった。「育児休暇を取得したいと思う」は、男性72.8%、女性95.8%となり、「思わない」の男性27.2%、女性4.2%を大きく上回った。イクメンブームの影響か、予想以上に多いと感じられる。しかし、直近の厚労省のデータによると、男性育児休暇の取得率はわずか1.38%。現実と希望には大きなギャップがある。政府が真剣に育児休暇を推進するなら、早急の法整備や意識改革が必要となってくるだろう。

 一方、別の質問では、仕事に対する情熱の低下を表すデータが得られた。「自分には仕事を通じてかなえたい夢がある」は52.4%。「夢はない」(47.6%)をかろうじて上回ったが、新入社員の約半数が、仕事を通じた夢がないことが浮き彫りになった。入社して間もない時期に同様の質問をしたときは「夢がある」が71.3%。半年で2割ほど減ったことを考えると、現在の新卒は仕事に対する情熱が冷めやすいのかもしれない。

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梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]

ロスジェネ世代(1981年生)の編集・ライター。フリーライター、編集プロダクション勤務を経て2008年より株式会社プレスラボを起ち上げる。著書に『エレベスト』(戎光祥出版)。web上のニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。「GetNavi」(学研)誌上で『コンビニ研究室』連載中。他に「日経トレンディネット」「COBS ONLINE」「R25」「サイゾー」など主にネット媒体で執筆中。起業したのは旺盛な独立心と言うよりも、むしろサラリーマンの職場における煩わしい人間関係から逃げるため。
ツイッター:@umeda_kazuhiko


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価値観が多様化し、隣の人の考えでさえ分かりづらい現代。注目のテーマについて、みんながどう考えているか気になるところだろう。この連載では様々な統計、調査結果等を取り上げ、その背景にあるトレンドや人々の意識を分析。現代の「日本人の気持ち」=「世論」を探っていく。

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