2018年は「景気好調、株式上昇」
見落としているリスクはないか

 明けましておめでとうございます。三井住友アセットマネジメント調査部です。毎週土曜日に「ビジネスマン注目!来週の経済、ここがポイント」をお届けしています。今年も皆さんにとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 さて、今回のテーマは、2018年の日本と世界の金融市場を取り巻くリスクについてです。

 1月4日の東京株式市場の大発会は大幅高となり、日本株式市場が今年も強く推移する事を示唆していると感じている皆さんも多いかと思います。また、多くのコメンテーターが一致して「景気は好調、株式は上昇するでしょう」と言っています。そんな時こそ、見落とているリスクはないのかを考える絶好の機会だと思います。

 17年の世界経済の特徴は、「成長率は高くないものの、多くの国で同時的に景気が拡大し始めた年」と言えます。こうした状況になると、どこかの国の経済が多少もたついたとしても、世界全体の経済成長はほとんど影響を受けずに済みます。18年の世界経済に楽観的な人が多いのはこういった事情によります。

 例えば、国際通貨基金(IMF)が昨年10月に発表した世界経済見通しによると、16年の成長率が3.2%だったのに対して、17年は3.6%、18年は3.7%と、しっかりと成長する予想になっています。これはIMF以外でも一般的な見方です。ちなみに、三井住友アセットマネジメントの予想では、17年3.5%に対し、18年が3.6%、19年も3.6%と安定的な推移を見込んでいます。

 現在の景気拡大が長続きするだろうと見られているのにはもう一つ理由があります。それは「行き過ぎ」があまり見当たらないことです。