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三谷流構造的やわらか発想法

特別講 ヒトはいずこより来たりていずくにか至らん
年末年始の読書のススメ!

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第24講】 2011年12月27日
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ヒトとは何か?

 ときどき、ヒトとは何か、と考えます。いずこより来たりて、いずくにか至らん、と。

 そんなものに簡単な答えはありませんが、これをまずは哲学的ではなく、人類学的にみてみましょう。スティーヴン・オッペンハイマー博士による『人類の足跡10万年全史』(草思社)には、最新の知見が詰まっています。

 近年の考古人類学の進歩はめざましく、多くのナゾが解かれ、多くの常識が覆されてきました。たとえば、

アフリカ単一起源:現生人類(ホモ・サピエンス)の祖先は多地域で独自に生まれたのではなく、17万年前アフリカで生まれた
出アフリカ:現生人類は10~7万年前にアフリカを出て、世界に広まった
3系統:アフリカに留まったもの、ヨーロッパに渡ったもの、そしてアジアに渡ったもの。紅海を越えてアジア・オセアニアに渡ったのは、もとはたった250人程度

 などです。これらの知見の多くは、DNA解析という「新しいハカり方」によってもたらされました。現代人が祖先から受け継いだDNAを調べることで、海を渡った先人たちのグループサイズすらが推定できたのです。

ヒトは特別か?

 まだまだ論争が続くテーマもあります。それが「ヒトは何が特別なのか」というテーマです。2足歩行、とか、脳が大きい、とか。道具を使う、とか、言葉を話す、とか。さまざまな説があり、それらへの反証があります。

 ヒトが言葉を操ることは、それほど特別でしょうか? イルカもシャチも、言葉を持っています。トリもただ鳴いているわけではありません。多くの語彙を持ち、文法すらも操ります。

 道具も然り。キツツキフィンチは、くちばしで棒きれ(フックツール)を器用に操って、木の穴に潜むムシを引き出しますし、カレドニアガラスはそのフックツールを自作することで知られています。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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