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2012年の論点を読む

【テーマ7】東日本大“信”災で一変した消費者像
企業は“圏づくり”のファシリテーター役に徹せよ

【第7回】 2012年1月11日
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 「震災は、“信”災と言っていいほど、日本人の価値観を変えた」

 こう分析するのは四元正弘・電通総研局次長兼ヒューマン・インサイト部長だ。東日本大震災は人々が当たり前のように信じていたことまでも、揺さぶり、崩したというのだ。

 「役人は優秀だ」、「蛇口から出る水は安心して飲める」、「電力は途絶えることなく供給される」、「原子力発電所は安全に運転されている」――。

 今、こうしたことを震災前と同じように認識している人々はどれだけいるのだろうか。2012年の消費者マインドは、震災による根本的なメンタルの変化なしには考えることはできない。

自分にとって大切なモノとは?
根本的な価値観を再定義した

 このメンタルの変化を表現したのが、「絆」だった。

 人々は震災で一瞬にして自分の大切な人やモノ、街を失った被災者の様子を目の当たりにした。その結果、いままで立ち止まって考えることがなかった「自分にとって大切な人はだれか」「自分にとって重要なことは何か」ということに思いを巡らせ、根本的な自分の価値観を再定義するようになったのだ。実際に、アンケート調査や聞き取り調査の結果を見てみると、人々の心の変化が見えてくる。

 「震災婚」や「震災復縁」は自分にとって大切な人は誰かという問いに対して、多くの人が出した答えの典型的事例だろう。

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2012年は、世界中がまれにみる政治の季節を迎える。1月の台湾総統選に始まり、ロシア、フランス、アメリカ、韓国では大統領選、中国でも政権交代が行われる。金正日亡き後の北朝鮮情勢からも目が離せない。不透明感が高まるなか、国際関係はいかに変化するのか、ユーロ危機は終息するのか、中国は景気後退に陥らないのか。そして、震災復興需要をテコに日本景気は上向くのか。12年は昇龍の年となるか、臥龍で終わるのか、まさに剣が峰に立つ。課題山積する12年の論点を読み解く。

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