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遠山周平

第7回 Jan.26.2012 遠山周平

強く優しくを理想とする、
エシカル ドレッシングの薦め

著者・コラム紹介
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 ワインレーベル フォー シップスで購入したサウスウィックのスーツはダークブルーである。1990年代から最近まで、ビジネススーツはグレーが主流だった。

 しかしなぜか今、筆者の目にはダークブルーが新鮮に映り、ひと目ぼれでこれを選択したわけである。生地はロロピアーナのフォーシーズン(スーパー130Sウール)が使用されている。ほど良い重さとしなやかさをもつ風合いのよいウールだ。

新丸の内ビルディングのCHOYAでオーダーしたシャツは2週間で出来上がる

 このスーツに洗いざらしの綿オックスフォード ボタンダウンシャツを合わせるのが個人的な定番スタイル。オックスフォード生地は俗にヨンマルのジュウロクバン(縦糸40番の引きそろえ、横糸16番)と呼ばれる無骨なアメリカントラッドタイプを好む。この生地を洗いざらしにすると、糸にふくらみがでて、いい感じのシワがリラックス感を醸し出してくれるわけだ。

 しかしこれに糊づけをしてアイロンをかけたら台なしとなる。そのためまっとうなビジネスマンにこの方法をお勧めするわけにはいかない。かといってイタリアンタイプのペラペラのオックスフォード地ではエシカルドレスのコンセプトと掛け離れる。

 明治の文明開化から約18年ほど経った1886年、東京の日本橋にシャツの仕立て屋が誕生した。この店、蝶矢シャツ(現CHOYA)はロンドンの老舗シャツ店の製品などを手本にして日本人による本格的なシャツ作りに着手。当時の洋服通の評判をとった。

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遠山周平 [服飾評論家]

1951年、東京生まれ。雑誌編集者、新聞記者を経て服飾評論家に。豊富な経験と知識を元に、“自ら買って、試して、書く”を信条とする。著書に『洒脱自在 おとなとしてシックに服とつきあう本』(中央公論新社)など。趣味の裁縫技術を生かし、捨てないお洒落生活を実践中。

 


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