都市機能と自然が共存、
ワーク・ライフ・バランスに適した環境

 その浜松市が現在注力している産業振興施策は、中小企業の海外進出支援とベンチャー創業支援である。「大手企業は海外生産比率が高いため、特に下請けである中小企業の海外での成長が欠かせません。浜松市はベトナム、インドネシア、タイの政府と経済連携協定を結び、優れた技術を持つ中小企業の海外進出や海外需要の取り込みをサポートしています。またベンチャー創業支援では、市内企業とのマッチングやサテライトオフィスを整備し、IT系を中心にベンチャー企業誘致を推進しています」と鈴木市長は説明する。

浜松市には"ものづくり"を基盤に高度な技術を持つ企業が多く、企業間連携が生まれやすい環境にある。地域全体が一体となって、成長市場・新産業の創出に取り組み、産業イノベーション都市を目指している。

 企業誘致では住みやすさも重要なポイントになるが、浜松市はその点でも大きな魅力を持つ。年間日照時間の平均は2300時間以上で全国トップクラス。冬も暖かく、積雪はほとんどない。エネルギー再生事業が活発で、太陽光発電の導入量では日本一。都市機能のすぐそばに、浜名湖、遠州灘、天竜川など多彩なマリンスポーツが楽しめる自然があり、ワーク・ライフ・バランスに適した環境でもある。さらに政令市の中で男女共に健康寿命が一番長い都市※※であり、子育て支援にも積極的だ。製造業が多いためブラジル人など外国人労働者も多いが、4半世紀にわたり外国人との共生社会を先駆的に築いてきた。

 「産業都市である一方で、農業や林業も盛んで、よく“国土縮図型都市”と称され、日本のモデル都市といわれます。あらゆる面で、国内屈指の企業経営環境を備えた市であると自負しており、進出いただく企業をオール浜松体制で支援する用意があります」

 と力強く宣言する鈴木市長。単なる工業用地に終らない価値ある分譲といえる。

※ 経済産業省「市町村別再生可能エネルギー導入件数・導入容量」(2015年3月末時点)
※※ 厚生労働省の研究班調査「20大都市の健康寿命データ」(2010年時点)

問い合わせ先:
浜松市役所 産業部 産業振興課 企業立地担当
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/sangyoshinko/invite/