「節約してるのになかなかお金が貯まらない……」「老後の資金づくり? 何もやれていないんだけど……」「資産運用の情報が多すぎて、何から手をつければいいのか……」そんな家計の悩みをお持ちの人も多いのでは? ずぼらな人でも簡単にできる「家計システムのつくり方」を解説した、ロサンゼルス在住のFP主婦・岩崎淳子氏の著書『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』より、内容を一部抜粋してお届けする。(初出:2018年3月22日。初出時より再構成いたしました)

「節約してもお金が貯まらない家」に共通する特徴・ワースト1【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

家計簿はつけなくていい!

「自分で家計簿をしっかりつけている」という方はいらっしゃいますか?
 そういう方はほんとうに尊敬します。私は絶対に家計簿なんてつけられない性格だからです。

 どうやらファイナンシャル・プランナーには「緻密な仕事」だというイメージがあるようですね。私も初対面の人からは「とても几帳面な人」だとよく勘違いされるのですが、本人は細かいことがほんとうに苦手です。夫がいちばんよく知っていますが、四角い部屋をまる~く掃除するくらい大雑把なところがあります。

 また、私はアメリカの公認会計士(CPA)の資格試験には合格しましたが、実際のアメリカ企業で会計士として働いた経験はありませんし、その適性があるかも怪しいものがあります。もし明日、みなさんの会社の経理部に私が配属されようものなら、目も当てられないことになるでしょう。10円どころか100円、いや1000円くらいの数字の食い違いは、“誤差”と割り切ってスルーしてしまうかもしれません。