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買っていただくのは「最高の歓び」
【第1回】 2012年3月22日
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飯尾昭夫

第1回 「売れない自分」が、すべての原点

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改めて振り返ると、新人時代の「売れない自分」がいたからこそ、トップセールスを続けられたのだと思います。もし、いま売れずに悩んでいても大丈夫です。ゼロセールスの辛さを知っていることが、きっと役に立つからです。ゼロセールスは、トップセールスになれる近道かもしれません。

日本一BMWを売った「伝説のセールスマン」と呼ばれて

 私は、新車輸入車販売のトップセールスマンとして30年を超える経験を持っています。BMWというクルマを平均すると毎年100台以上売り続け、おかげさまで、日本で最初に1000台売ったセールスマンとなりました。最も売っていた年には、3日に1台ペースでした。そのおかげで「日本一のセールスマン」とか「伝説のセールスマン」といった過分な評価をいただいたこともありました。

 BMWに移る以前のリンカーン、ジャガーなどを売っていた時期を含めると、輸入車の新車ばかり、累計で2600台を超える台数を買っていただいたことになります。

 BMWを辞めたいまでも、長くお付き合いいただいているお客様から「また、あなたから買いたい」と、ありがたいご連絡をいただいています。

 なんのコネもなく、クルマのことをなにも知らないところからスタートし、ただひたすら一生懸命やってきた私を、たくさんのお客様が支えてくれたからこそ、トップになれたのだと感謝しています。

1台も売れなかった苦悩の7ヵ月

 しかし、私も最初から売れたわけではありません。丸紅モータースに新卒で入社した1年目、同期入社の仲間が次々に売上げを上げていく中で、一人だけ1台も売れずに「辞めるしかないかな」「クビになるのかな」と不安な7ヵ月を過ごしました。

 毎日100件を目標に飛び込み営業を続けていましたが、暑い夏が過ぎても1台も売れませんでした。雨の日も、必死に歩き回りました。半蔵門から四谷、新宿。さらに渋谷、青山も歩きました。その頃、靴を毎月1足、履き潰していました。ひたすら人に声をかけ、名刺を出しました。名刺を受け取っていただけるのはいいほうで、目の前で破かれることさえありました。

 買っていただけるに違いないと思って毎日、朝、昼、晩と通ったお客様から「今回は、あなたからは買えない」と言われ、悔しい思いもしました。とうとう新入社員でゼロセールスは私だけになっていました。

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飯尾昭夫

1974年、青山学院大学経営学部卒業。同年、丸紅モータース入社。その後、日英自動車を経て、84年にBMWに入社。以後、トップセールスとして2400台以上を販売。生涯累計の新車輸入車販売台数は2600台を超える。その名声は、遠くBMWの本国ドイツまで日本一BMWを売った「伝説のセールスマン」として知れ渡っている。また、支店長として青山スクエア、高輪、新宿の各店舗を改革し、それぞれ日本一に導いた経験を持つ。


買っていただくのは「最高の歓び」

これまでの販売実績、驚異の2400台超! 日本一BMWを売った「伝説のセールスマン」飯尾昭夫氏。しかし、はじめから売れたわけではなかった。「売れない自分」がいたからこそ、その後トップセールスを続けられたと振り返る。「売れるセールス」になるための方法をあますところなく伝える。

「買っていただくのは「最高の歓び」」

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