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金融市場異論百出

中国男性に人気のフィットネス
女性の美容費は合理的な“投資”

加藤 出 [東短リサーチ取締役]
2012年4月18日
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 中国上海の人民広場の近くに、フェラーリの販売店がある。先日その前を通りかかったら、胴囲1.5メートル以上ありそうなメタボの中年男性が、モデルのような背の高い美女を連れて、フェラーリを物色していた。

 中国では少し前までは、彼のような体形は富の象徴だった。しかし、最近は事情が変わってきたようである。「中国日報」(3月26日)に、53歳のあるシニア・マネジャーのコメントが載っていた。「時代は変わった。私が40歳のころは、大きなおなかの男性は成功したビジネスマンと見られていた。しかし、今は違う」。人々の所得水準が全体に上がってくると、価値観も先進国に近づき、健康管理、自己管理が重視されるようになる。

 前掲紙によると、最近の中国ではフィットネスジムに通う男性が増加し、同産業は急成長している。27歳の男性は、月収4500元(約5.7万円)なのに、6000元もする入会金を払ってジムに入会した。ジムに関しては、女性よりも男性のほうが金に糸目をつけない傾向がある。「肥満を早期に克服せねば」という強迫観念にとらわれている男性が多いようだ。飽食の時代が続けばメタボ男性は基本的に増えやすくなる。中国における肥満人口は今後20年で倍になるという推計が報じられていた。中国の健康産業の市場規模は遠くない時期に世界最大になりそうだ。

 一方、女性の美容整形も中国では急成長産業である。最近行った北京、上海、南京、成都、重慶、寧波のいずれにおいても、整形手術の広告は多く見られた。あるタクシーには「あなたのブラジャーは明日からすべて使いものにならなくなります」という実に直接的な豊胸手術の広告があった。

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加藤 出 [東短リサーチ取締役]

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。


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