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父と娘の就活日誌

毎日が会社説明会

――多くの会社に出会うと、相対化できる

楠木 新
【第16回】 2008年2月13日
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3月までに
40社の会社説明会に参加!

「裕美も会社説明会には、ずいぶん参加したみたいね」

「約10社かな、でもこれからが本番で、3月までの予定も入れると全部で40社あるよ。全て自分で仮エントリーしたんだけどね」

「お父さんの時は、就職協定もあって、就活は5日間だけだったので10社も廻れなかったよ。多くの会社に出会えるのはいいね」

「そうなんだけど、試験の時期に重なっているし、サークルもあるから結構大変だよ。それにエントリーシートの提出締切りが、これから続くのでちょっと焦っているの」

 会社説明会の様子や印象を1社ずつ聞く。娘は何回も説明会に出席する中で、就活自体にも興味が出てきたようだ。各社の志望度合いも、自分の中で少しずつ整理できつつある。

業界トップだけでなく、
中堅の会社もエントリーしたら?

「会社名を見ると、業界のトップクラスの会社が多いね」

「業種にこだらわずに、上位の会社に仮エントリーしたから」

「それもいいけど、中堅というか、業界中位の会社はどうかな?」

「なぜなの?」

「人事、経理、総務やシステム部門などは、業界は違っても仕事の内容は余り変わらないよ。幅広く企業を見たいのなら、業種だけでなく、大手、中堅という規模の違いも考えた方がいいよ。仕事の厳しさの内容もそれぞれ異なるだろうし、入社の可能性だって大手と中堅では違うと思うよ」

「そういうことは考えてなかったな」

「例えば、金融だと、メガバンクだけでなく地銀も。生損保でも、トップ企業と中堅では企業の雰囲気も、仕事の進め方も違うんだ。合併や提携を実際に経験してお父さんもその違いに驚いた訳だ。裕美が興味を持っている運輸業界などもそうだと思うよ。中堅でも特色のあるいい会社もあるし」

「私が勤めていた総合商社でも、その話は当てはまるわ」

「これから、そういう会社のエントリーも考えてみるよ」

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楠木 新

金融機関に勤務するかたわら、「働く意味」をテーマに執筆、講演などに取り組む。12万部を超えるベストセラーになった『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)など著書多数。近著に『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(東洋経済新報社)がある。


父と娘の就活日誌

働く価値観が多様化する中、超売り手市場の環境下で、大学生はどのように企業選択をしていくのか。就職活動に臨む大学3年生の娘と父とのリアルな対話を通して、実状に迫る。

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