長引くデフレで給料の上昇は見込めず、低金利時代で預貯金には期待できず、さらには高齢化が進んで長い老後を過ごす可能性が高い現代社会。となると、これからはより積極的な資産運用が必要と言えそうだ。
では、ビジネスマンはどんな資産運用を行なっているのだろうか。ダイヤモンド・オンラインでは、今回、ビジネスマンの「お金」に対する意識調査を実施した。
回答者数は374人、回答者の平均年齢は46.7歳。
ダイヤモンド・オンライン調べ |
まず気になるのはやはり年収だが、回答者全体で最も多かったのは年収500万円以上800万円未満で全体の31%、次が年収300万円以上500万円未満で23.3%となった。以下、1000万円以上が全体の13%、200万円未満が12.5%と続く。
年代別で見ても、働き盛りの30代、40代、50代ではいずれも年収500万円以上800万円未満が最も多いという結果になった。
次に、本題である資産運用について見ていこう。預貯金を含めて何らかの資産運用を行なっている人は全体の69%。また、貯蓄額は1000万円以上が全体の34%(500万円以上では全体の47%)で、お金に対して堅実で、しっかり貯蓄をしている姿がうかがえる。
こちらも年代別に見てみたい。20代は預貯金までは手が回らないのか、貯蓄額のボリュームゾーンは100万円以上300万円未満で、20代の23%。しかし、30代以上では60代まですべての年代で、貯蓄額1000万円以上が最も多いゾーンとなった。
割合で言うと、30代では21%、40代では35%、50代では41%、60代ではなんと半数以上の56%が、1000万円以上の預貯金を保有している。やはり、年齢が上がるにつれて、貯蓄額も増えているようだ。
だが、ビジネスマンの資産運用は預貯金だけではない。今回の調査では、資産運用をしている人の80%(※)が株式投資を、54%(※)が投資信託を行なっている。これからの時代、預貯金だけでは不十分という意識が強いのか、リスクのある取引にも積極的に参加しているということがわかった。