【ロジカルタイプ】は
数字などの情報を与える


×「お客様にはこちらの感じが合っていると思いますよ」
○「40代男性購入者の80%以上がこちらの商品を選んでいます」

このタイプは根拠の無い感覚より事実としての情報を信じるケースが多いです。

◦感覚よりも事実、データを重んじる
◦知的好奇心が強い
◦100%納得しないと前に進めない
◦専門性を発揮して仕事をしたい
◦学習欲求が高い

相手をほぐすために、会話の冒頭のアイスブレイクで冗談を言っても、ロジカルタイプはあまり笑ってくれません。

相手の頭の中は、「その冗談は今、この場面でどういう意味があるのか?本題と何が関係あるのか?」と憮然としているからです。

また、感覚で話をしたり、情熱を持って感情的に話をしても伝わりにくく、「あなたの不正確な感覚よりデータで示してくれ」となります。

ロジカルタイプに伝える時は、事実とデータなどを重視して伝えると効果的です。

車の購入でいえば、「このタイプの車は赤色が映えるんですよね!素敵ですね」よりも、「購入者の75%が赤を選んでいます。将来的に中古で売却する際は人気の色なので売りやすいです。逆にこちらの青は購入者の7%しか選んでおらず、個性を発揮したいのであれば選択肢としてありですね」といった、具体的な情報が効くのです。

また、知的好奇心や学習欲求が高いため、普通のお客様なら説明しないような専門的な話をすると喜ばれます。
もし、お客様がその専門的な話に食い付き、お客様の持っている知識を話し始めたらチャンスです。

「さすが良くご存知ですね!お車詳しいんですね」と聞く姿勢を続けると、お客様は気分が良くなり、あなたのことを信頼するようになります。

ロジカルタイプは自身の知的好奇心が満たされたり、学習欲求が満たされるとモチベーションが上がります。

専門的な好奇心を煽るような情報をしっかり提供してあげると、購入の意欲も高まり成約に至ります。

相手のキャラを見きわめて伝える!羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー 株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。 社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。