イケアも同じだ。重役は置かず、組織の階層も最少、広告も少しばかり風変わりである。

 後継者について言えば、カンプラードは3人いる息子の誰かに会社を譲るようなそぶりはまったく見せない。「どの息子もこの会社を経営できるほどの力があるとは思えない。少なくとも今までのところはそうだ」

 というもの言いを聞いていると、イケアでまだ自分が重要な役割を果たす余地が残されていると信じているような印象を受ける。

 『デザインでリードする』(Leading by Design)と題された評伝の中で、こう言っている。「私の中の悪魔が仕事はまだまだあるぞとささやきかけてくる。……私は決して仕事に満足することはない」

プロフィール
1926 誕生
1943 イケアIKeaの社名を登録(全部が大文字になったのは相当あとになってからだ)
1948 初めて家具の宣伝広告を打つ
1951 初めてカタログを発行。売上高が100万クローナ(9万5000ドル)を突破
1953 アルムートに家具の展示販売場を併設した工場完成
1956 フラットパック(家具を分解して収める省スペースの梱包)を導入
1958 アルムートに第1号の店舗を構える
1982 所有権がオランダの財団Stichting INGKAに移る
1986 公式に引退し、日々の経営をアンデルス・モベルクにゆだねる
1995 Stichting INGKAが家具のハビタット社を買収
1999 150軒目の店舗を開店させる。売上高は600億クローナを達成